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若駒広場

MADANI

この間、各務原アルプスにトレランいった次の日の晩、ふと見たら、ふくらはぎにほくろみたいなものができていた。

おや? よくみたら、小さな虫が、頭から皮膚に食い込んでいる。触ると手足をバタバタするので、まだ生きているようだった。

これはマダニだ・・・。

食われたのはこれで3回目。マダニは病原体を持っていることがある。無理に引き抜くと口が取れて体内に残ってしまい、病原体が体に残ってしまう。まれに致死性の高い病原体を持っていることもあるので、「自分でとらないで皮膚科に行きましょう。」と言われる。

次の日、皮膚科に行くまで、このままにしておきたくなかったので、窒息させてやろうと、ワセリンをたっぷり盛って、次の日の夜に皮膚科に行った。

先生に診てもらったら、まだ生きていた。すごい。ワセリンの中でどうやって呼吸しているんだろう。

先生は、小さな「やっとこ」のようなもので、くりくりとマダニを回転させて、口が残らないように上手にとってくれた。「顕微鏡でみて、口が取れてないか、確認しますね・・。」と先生。

顕微鏡のプレパラートの上に乗せられても、必死に逃げようとするマダニ。そうはさせじと追う先生。

小さな攻防を経て、マダニは液体をかけられ、プレパラートに固定された。万事休す、だ。

 

 

「口はとれていませんでしたよ。よかったですね・・・。ダニは処分しておきます。」

SAYOUNARA   MADANI。成仏してくれろ・・・。

ダニに食われたあとは、しばらく痛痒かった。