家族で富士山
子どもたちの夏休み最後の週に、家族4人(私、嫁さん、息子(小5)、娘(小2))で富士山に登ってきました。
トレ―ニング山行の伊吹山では3合目で断念してしまい、多少の不安がありましたが、嫁さん、子どもたち、自分の頑張りの結果、登頂することが出来ました。
8月27日、21:05 自宅発。新東名の立派なサービスエリアで休憩をしながら御殿場へ向かいました。嫁さんと子どもたちは後部座席をフルフラットにして寝ています。須走口5合目、2:40 着。
無料駐車場はすでに満車状態で、入口の警備員が「下にいる警備員に従って路肩に停めるように」とのこと。従って行くと、警備員は車の中で寝ていました。下りて行く途中に1台分空きがあったので入れることにした。今から登ろうとしている親切な登山者に誘導してもらい、車をねじ込んだ。運転席で仮眠。
8月28日、6:30 私ひとりで先に起きて、登山口へ歩いて行った。約5分で到着しトイレ(200円)を済ませ、車に戻る。嫁さんと息子は起きていた。娘はまだ寝ている。無理に起こすと伊吹山の時のように機嫌が悪くなると困るので、まだそっとしておく。また、高度2000mに到達しているので、順応のため、ゆっくりした行動をするようにした。
荷物のチェックをする。ハイドレーション用に凍らせておいたパックやペットボトルに、水を足してそれぞれののザックに入れた。しばらくして娘が起きた。しっかり寝られたようだ。子どもたちと嫁さんがトイレを済ませるために登って行った。その間、湯を沸かし朝食のカップめんの用意をした。
朝食を済ませ、8:20 出発。今日は3200mの見晴館までの行程だ。15:30到着予定。慌てることはないので、ゆっくり登ることにした。登山口までの路肩は車でビッシリ。
登山口で子どもたちそれぞれに金剛杖を購入。これからの行程中の山小屋で焼印をしてもらえる。ただし1箇所200円。結構これが子どもたちのモチベーションを上げることになった。
須走口登山道の特徴である樹林帯に入る。天気は曇り。ちょうどいい加減の暑さで登りやすい。
樹林帯を抜けたり、再び入ったりを繰り返す。木々の背が少しずつ低くなっていく。
左手に下山道である砂走りが見える。すでに下りてきている人たちがたくさんいた。頂上でご来光を見たのだろうか。
再び樹林帯に入る。娘はちょっと辛くなってきたのだろうか。
10:40 新6合しゃくなげ山荘着。小腹が空いたので、おでんを回し食いする。息子がいちばん食欲がある。今のところ全員、高山病の兆候は無いようだ。 11:15発。
登山道はしっかりしていて歩きやすい。迷うこともまず無いと思う。ただひたすらに上へ上へと登ることだ。今回奮発して各自にハイドレーションの装備を用意した。ガイドブックや報告を調べると、ハイドレーションかかなり有利であることが窺えたからだ。おかげで子どもたちや嫁さんの口から「のど渇いたで休ませてーー」ということはなかった。各自が飲みたいときに飲めばいいのである。伊吹山でテストしてみたのでみんな上手に水分を摂っていたと思う。
12:01 本6合瀬戸館着。ちょっと肌寒くなってきたので合羽を着る。景色はガスで見えない。すぐ出発。
ちょっと疲れてきたか。
雲を抜けたら目指す頂上が見えた。でも、まだ遠いーーー。
13:53 7合大陽館着。行動食にちょっと飽きてきたので、食事を摂ることにする。豚汁うどん(1000円)を2つ頼んだ。とってもおいしかった。息子は相変わらず食欲旺盛。娘もしっかり食べていた。もともとうどん好きなので、これでしっかりモチベーションが上がったようだ。さあ、もうひと頑張りだ。今日の到着地は見えている。
雲の上に出て天気はいいけれど、時折雲が体を覆って通り過ぎて行く。その瞬間ちょっと寒く感じたり、熱くなった体をいい感じで冷ましてくれたりする。ちょっと登りがきつく感じられるようになってきた。口笛を無理やり吹いて呼吸を深くするようにする。
15:38 本7合見晴館着。
小屋は本日満杯。予約は入れてあったが、快適さはあまり期待は出来ないようだ。70人の団体が入っているとのこと。受付を済ませて、夕食までしばらく待つ。
16:30頃から夕食。一杯のカレーライスと、福神漬けとらっきょう漬け。食後、別館の寝床に案内された。大きくて長い2段ベッドの下の段に入ることになった。セミダブルの布団1枚に2人ずつ寝ることになった。
特に着替えをすることも無いので、歯磨きティッシュで口の中をさっぱりさせて、17:30頃にとりあえず布団に入った。消灯の20時過ぎまでが一番しっかり寝ていられたように思う。すでに部屋はいっぱいの状態で、消灯後はウツウツと寝たり起きたりの繰り返しだった。
0時過ぎからは、行動を始める人たちが出てきていた。御来光を頂上でという考えの登山者である。3時頃は別館の宿泊者はほとんど居なくなっており、がらんとした部屋の空いている布団に入り、気兼ねなくのびのびと眠ることが出来た。
4:30起床。5:10の日の出に間に合うように外に出た。
2013年、8月29日の夜明け。
朝食を昨日カレーを食べた場所で摂る。私たち家族4人、親子2人組、2ペアカップルの計10人だけ。ご飯と味噌汁、佃煮3種類、漬物。佃煮がとても美味しくて、ご飯を3杯いただいた。
帰りにまた寄ることになるので、必要ない荷物をデポさせてもらった。7:30 見晴館発。
本日は天気良好。頂上までひたすら登って、後はひたすら下りるのみ。
8:40 本8合着。小屋ではこんな感じで焼印を押してもらう。
さあ、もう頂上はすぐそこ!
頂上には娘、私、嫁さん、息子の順で到着した。10:45頂上着。
頂上はたくさんの人で賑わっていた。手近な小屋に入り、ラーメンとうどんを一杯ずつ頼んで食べた。食後、剣ヶ峰まで行こうとしたが、みんなの足取りが何となく重い感じがした。剣ヶ峰が見えたところで断念、下りることにした。
13:00 下山開始。後は下りるだけ。マスクとスパッツを装着した。息子がスパッツ忘れてきたので、レジ袋と細引きとガムテープで簡易スパッツを作った。
14:14 見晴館。デポしてもらった荷物を回収。水とポカリスエットを補給。
園児らしき子どもたち3人を連れたパーティーとすれ違った。お母さんと思われる人のザックには、ここまでに消費されたであろう飲料の缶とペットボトルでいっぱいになったポリ袋が下がっていた。
15:14 大陽館。ここから先の下山道は、有名な「砂走り」というルートで、一気に下って行けるものだと調べて知っていた。しかし、実際は岩がゴロゴロしていて、それほど快適に下りていけるものとは思えなかった。子どもたちも初めのうちは慎重に下りてきていたが、慣れてくると岩を上手く避けて足を置いて下りてきていた。
さあ、これで富士山は見納めです。お疲れさまでした。本当に良く頑張りました。
17:40 5合目登山口着。なんとか暗くなる前に車のところに戻って来れた。
荷物を車に積んで帰路に就いた。途中、御殿場インター近くの御殿場市温泉会館に寄り、明るければ富士山の姿が見えたであろうロケーションのいい浴場から御殿場市の夜景を望みながら汗を流してさっぱりした。