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若駒広場

こわ~い高巻き

※若駒山岳会は安全に拘った山岳会であり、私の数ある体験談は若駒山岳会とはまったく関係ありません。これからの会活動としてリアルな体験談をもとに安心安全について考えるきっかけになればいいなーと思います。

沢登りでこわ~い高巻き。直登できそうにない滝や不気味な釜を前にすると普通は高巻きを選択したくなりますよね。下から見ると安易にこっちかな?という感覚で取付いてしまいがちなんですが実際に取付いてみると下から見た目以上に足場が悪く行き詰まってしまい、こわ~い思いをする事が多いのが高巻きのあるあるですね。

手のない急斜面をトラバースして通過しなければならない場面もよくでてきますが、もし滑落すれば重大な事故になることも多く高巻きを安易に考えてはいけません。

私の数ある体験談をひとつ、上記のようなシュチエーションで崩れそうな足元を一歩一歩踏み固めながら足場をつくりトラバースして急斜面を通過していました。5m下には立木があり、ここで滑っても立木に掴まれるだろうと考えた次の瞬間、突然足元が大きく崩れ滑落~!イメージ通り?立木に向かって滑っていきます。初速もついていてとてもへばりついて止められる状況ではないことは感覚としてありました。しかし滑ってるわずかな時間は以外と冷静でイメージ通りやなと…右腕を立ち木に巻き付けるような感じで掴まったときの衝撃は想像以上で両腕で巻き付くようなかたちで離されないようにかなりの力を使って止めた記憶があります。後から腕をみると巻き付けた腕全体が紫色に…たった5mほど斜面を滑っただけやのに…

ただだた弱点を見抜ける力と経験不足を痛感。会山行を通じてこの体験を伝えることで知識として未然に滑落事故を減らせるといいな~と… 滑落の経験はいらんけど~