24/06
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※若駒山岳会は安全に拘った山岳会であり、私の数ある体験談は若駒山岳会とはまったく関係ありません。これからの会活動としリアルな体験談をもとに安心安全について考えるきっかけになればいいなーと思います。

沢登りの高巻きで気をつけなければならない事として「落石注意」ですよね~。人が落とす落石は「ら~っく!」のコールで気づく事ができますが、自然に落ちてきた落石。動物が落とす落石。引きずったロープで落ちる落石などは音もなく落ちてくるんですよ~「お~怖い!」こういうシュチエーションを知り意識するだけでもリスク回避として大切な事かもしれませんね。

では前回に引き続き、私の数ある体験談からもう一つ。3人パーティで急な斜面を立ち木にぶら下がりながら高巻きをしていました。私は最後尾から先行者2人の落石ラインに入らないように注意し確認しながら登ります。先行の2人が右斜め方向へ進んでいるので落石のリスクは低いな~と油断していたかもしれません。

先頭者が左へトラバース。落石のラインに自分が入ってしまっている事に誰も気づいていません。

その時「ら~っく!」のコールで見上げると、自分の頭上1.5mくらいの所に電子レンジが見えます。機敏?俊敏?素早い?キレキレ?どれもあてはまらない考える前に体か反応した?自分でも信じられない動きで斜面にへばりついた記憶があります。その後、谷の底から「ボカーン、ゴワァーン、ドワーン、ばかーん?」と凄い音が響きわたります。

私は目を閉じたまま斜面にへばりついた状態で「〇んだか~ 生きてるんか~」これが最初に思ったことです。2人目の先行者が「ばかやろ~〇ぬぞ~」と怒鳴っている声が聞こえ「あ~生きてたか~」と我に返りました。

あれは確かに電子レンジでした~ 間違いない!