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※若駒山岳会は安全に拘った山岳会であり、私の数ある体験談は若駒山岳会とはまったく関係ありません。これからの会活動としてリアルな体験談をもとに安心安全について考えるきっかけになればいいなーと思います。

ボルダリングの基本ムーブの中で、沢登りでもよく使うムーブがあります。手の横に足を乗せる手に足。両手で一気に引き付けた後、腕の力で押し上げるマントリング。

ダイアゴナルやフラッキング、トウフックやヒールフック、クロスムーブやレイバックみたいなかっこいい感じで登っているのを沢では見た事がないですね。

目標のホールドに飛びつくランジのような動きを沢登りでやるのは自殺行為だったりして~

そんな中で私がひときわよく使うムーブがステミングです。両手で突っ張ったり、両足で突っ張たり、背中と両手両足で突っ張ってズリズリしながら登ったり。

では、お馴染みの?私の数ある体験談からひとつ、凹状の垂直な滝を両手両足のステミングで登ります。ステミングで登攀するのは初めてというメンバーがいたので上から確保して登ってもらいます。中段まで順調に登ってくるのを見て上手い上手いと声をかけます。

ん?テンションが掛かったな~と登攀中のメンバーを上から見ると、たしか「ぐわ~~~」だったか「ぐお~~~」だったか?叫びながら宙づり状態で悶絶しているではないか~!「どうしたー?」と声を掛けゆっくりと降ろします。私も懸垂で降りて様子を伺います。「ううううでがあがら~ん」と肩から脱臼してしまった様子…

両手で突っ張った状態で両足が滑り… 両腕の開きすぎで自分の体を支えきれず… 想像するだけで痛そ~ 

沢の登攀は滑りやすいので、両手のステミングは足が滑っても体を支えられる幅で腕を開く、ここをポイントとして注意しましょう! 先に言えや~!