年末の八ヶ岳 広河原沢
12月30日、31日と八ヶ岳のの広河原周辺に行ってきました。
本当は合宿で八ヶ岳の東面に入る予定でしたが、メンバーが急病となってしまい、当初の計画を断念。
アプローチの近い広河原に行先を変更しました。
29日の晩に名古屋を出発。
「岳人」で八ヶ岳特集を組んでいたので、舟山十字路に車を停められるか心配でしたが、そんなに多く車なくでやれやれでした。
積雪量も思ったよりは少なく、十字路までは車も問題なく入れました。
初日は、広河原の二俣でテントを設営後、クリスマスルンゼを登りに行きました。
右俣を詰めて行くと、阿弥陀岳が大きく見えてきます。赤岳方面から見る姿と違って、荒々しい感じです。
写真右側の氷瀑がクリスマスルンゼ。
だいぶ登った人が多いのか、中央の登りやすいところはボコボコになっていたので、フッキングを多用しました。
この日は混むかなーと思っていましたが、われわれのほかは関西から来た2人パーティーのみ。
彼らは当然のようにリーシュレスのバイルでした。
リーシュレスのバイル僕もほしいな・・・。あと、よく刺さるスクリューも・・・。
道具は日進月歩だなあ。
登ったあとは懸垂下降で谷の底までおります。
冬の青空の明るさと谷の中の暗さが対照的です。
ああ八ヶ岳に来たんだなあと思う瞬間でした。
この日の晩は、またもやキムチ鍋。芸がない・・・。
次の日は、行ったことがない、阿弥陀の中央稜をトレースしようという計画でした。
朝起きると星が見えます。でも、少し登り始めて明るくなり始めると、だんだん曇ってきました。
上部はガスの中で見えない・・・。
中央稜にはうっすらトレースがあったので、それを利用させてもらい、上部へ。
第一岩峰付近は、岩稜帯を右から巻きましたが、ルートはややわかりにくい。トレースも薄くなってきて、登れるところを登るといった感じで行きましたが、これを下降しようとすると、視界がないと難しそう・・・。
下の写真は、いったん尾根の上に出て、第二岩峰を左から巻くためにトラバースしようとしているところ。
膝上から腿くらいのラッセルでした。
上部を見ても相変わらずガスが濃く、視界も得られないうえに、風もラッセルもありそうなので、この日は第二岩峰上で撤収しました。
帰ってみると、テントはわれわれのほか1張りのみ。
以前はもっとテントが多かった気がしましたが、日帰りで来る人が多いのかな?
というわけで当初の目的は達成できませんでした。中央稜は下降路として使うことが多いようですが、ガスっていたり、トレースがなかったりすると、結構迷いやすいのでは?といった印象でした。
帰りは、樅の湯で浸かって、一路名古屋へ帰りましたとさ。