六甲全山縦走 ~加藤文太郎の軌跡を辿る~

みなさん、こんにちは。takapiです。
今回は加藤文太郎が日々鍛錬した縦走路として有名な(後付け知識)、六甲全山縦走をkumiちゃんとtomoちゃんと私の3人で挑戦してきました。

宝塚から須磨まで、標高差3200m、距離にして45km。笑えるくらい長い道のりです。一日目は、宝塚駅から六甲山まで登って、キャンプ地のそうぞうのすみかまで下る18kmの道のり。二日目は摩耶山から500m下った後、大きく4つのピークを超えて25kmほど歩いた後、電車で宝塚まで戻って車を回収する、かなりハードな道のりです。
リーダーkumiちゃんが最初、ここを1泊2日で回ると言ってきた時は、
いや~、冗談でしょ??
と思いましたが、LINE越しのリーダーの目はマジでした。鉄人文太郎がここを1日で歩き切るとの逸話が影響してるのか、頭がバグってるようです。笑
あ~、腹括るかぁー。。。よっしゃ頑張ろw
宝塚駅近辺の駐車場からスタート。コンビニで補給の食料を調達したり、トイレを済ませたり、通常では有り得ない不自由のない登山開始。平和だな~。
六甲全山縦走路は、文太郎から現在の市民に受け継がれ、トレランを中心にとっても登山が盛んで、多くの人とすれ違います。こんな都会のすぐそばに立派な登山道がある環境って羨ましいな~。とか思いながらボチボチ登ります。
最初は舗装路ですが徐々に山道になり、ちょっと見晴らしのいい所に出てきました。
最初のピーク。岩倉山・大平山をサクッと攻略。さぁ次いこー。
ドライブウェイと幾度となく交差するたびに、地味にキツイ階段を上り下りさせられるのがボチボチ効きます。今日の私のザックは16kg。体感ちょっと重いけどなんとかなるかーくらいに思ってましたが、体は思った以上にダメージを受けていたらしく、あっさり脚が攣ります!
「ちょ、ちょっと待って!脚攣ったー泣」
なんてか弱いふくらはぎちゃん。。。幸い、速攻で鎮火に成功して、ダメージは軽かったので登山続行。みんなには黙ってましたが、六甲山登るまでに数度足が攣ります。この程度の傾斜でこんな頻繁に脚が攣ることは普段ないので、原因は明らかに重量にあるのを悟りました。。。あーオレっちの足、16kgには耐えられないのね。この、ヘタレ脚め。
根本的にはふくらはぎの強化が必須ですが、とりあえずその場しのぎの普通に歩けるフォームを見つけたのでなんとかなりました。とはいえ、修正にちょっと時間がかかり、六甲山を攻略する辺りまではたどたどしい歩き。。。みんなごめ~ん泣
六甲山からそこそこ歩いて、今度はガーデンテラスに到着。ここはカップルの聖地 的な、景色ヨシ、映えヨシの有名スポットだけあって、おしゃんな若者たちで溢れていました。
↓こんな素敵なところですね笑(六甲ガーデンテラスさんのHPから写真お借りしました)
登山道から出てきた私達は、まるでタイムマシンで現代社会に迷い込んだ戦時中の人のような、アウェイ感たっぷりな気分になりました笑
ゴルフ場を横切るトンネルを歩いてるとイタチがいました。速い速い。

ガーデンテラスから三国池までの5km区間はガチガチの舗装路なので、登山靴では足の裏の皮が剝がれそうなくらい痛くて泣きそうです。トレランシューズが欲しい。。。歩いてると、山上のオアシスこと、藤原商店の前を通過します。kumiちゃん、夜の酒補給しんくってよき?笑

脚の裏も痛いし、体もヘトヘトなのに、今日のキャンプ地まではまだ距離がありそうで、キャンプ地でのんびりしたい我々のささやかな楽しみの行方に暗雲が立ち込めてきたその時、、、、我らがエース、リーダーkumiちゃんが、地図を片手に先頭に立ち、ゴール目指して私達を力強く引っ張ってくれました!とにかく力の限りついて行くと、あっという間にキャンプ地に到着!やっぱリーダーだわ。さすが。
今日のキャンプ地は山小屋ではなく、おしゃんなオートキャンプ場。何もかもがハイスペックです。トイレもウォシュレットで最高 笑 暗くなる前にせっせとテント張って、おしゃんな山小屋でビール頼んでまずは乾杯!
夜は2℃くらいまで冷え込むそうですが、ここはオートキャンプ場。薪や焚き火台なんかも調達できたので、日が暮れても、焚き火しながら外でのんびり話ながら過ごすことができます。
今日の夜ご飯は、各自準備ってことで、歩き疲れた夜は、やっぱりがっつり肉が食べたいので、夏に購入した山用フライパンを持参し、タンドリーチキンを仕込んで持っていきました。いい匂いさせて一人で食べてると恨まれそうなので、みんなの分も準備w みんなで仲良く食べました。他のみんなもおんなじこと考えてたみたく、鍋や辛ラーメン、サラダを振舞ってくれてました笑 焚き火を囲みながら、登山ならではの美味しい食事を頂きつつ、夜更けまで楽しく会話を楽しみました。
このテントはtomoちゃんの1テン。暖かくて広くて最高。シュラフはモンベルの#3相当くらいのシュラフ。マットは120cmの短いヤツだったので、朝方は足元に地面からの冷気が伝わってちょっと寒かったですが、7時間しっかり爆睡出来ました☺
さて二日目。今日はめちゃくちゃロングランなので夜明け前に出発。シュラフの中と外の空気の寒暖差が激しすぎて、シュラフから出るのが辛かったw
徐々に夜が明けてきて、幻想的な雰囲気が辺り一帯に広がります。
少し歩いて掬星台(きくせいだい)に到着。かの有名な日本三大夜景のひとつです。マジでキレイ。神戸の夜景も素敵だけど、朝焼けの神戸も格別。
掬星台からちょっと歩いて、今日最初のピークの摩耶山に到着。そこから市が原まで一気に500m下ります。また登るんだけどねw 今回イチのゴツゴツした道。
市ケ原に降りてくると紅葉が見事でした。おー!キレイ。
さて、この橋を渡ると、過酷なアップダウンの開始です。可愛くない4つの大きなピーク(鍋蓋、菊水、高取、須磨アルプス)が私達を待ち受けています。
急な坂道と石段を登り、大龍寺という立派なお寺で参拝した後、少し登ると再会山(ふたたびさん)に出ました。ここからはポートタワーが見えました。
再会山を過ぎると稜線に出ました。そこから小さなピークをいくつか超えて、気持ちの良い稜線歩きを楽しんで歩いて行くと、最初のピークの鍋蓋山に着きました。見晴らしよくてキモチいい!

見晴らしが良すぎて、これから歩く全ての道のりが見えてしまい、これからの道のりがとんでもなく険しく遠いものだと気づいてしまいました。。。orz
あぁ。。。ゴールはあのはるか向こうに見える瀬戸大橋で、そして、その前に立ちはだかる君ら全てを乗り越えろってことなのね 泣 遠っっ‼
おい!目の前のそこのオマエ(菊水山)!オマエすら地味に遠いぞ!何とかしろ!
鍋蓋山と次の菊水山はだいたい同じ高さの山ですが、その間には深い深い谷があります。ってことは、下れば下るだけ、また登るというマッチポンプw 登山で一番切ないシーンに突入です。え?まだ下るの?え?まだ下るの?と、私のガラスのメンタルを削りにかかります。表銀座の水俣乗越バリに高度を下げられ、最下点の吊橋に到着w わーい、ご褒美の吊橋~♪ って、そんな気分じゃないわい!
さて、ここからは清算タイム。下った分をしっかり登って返済するお時間ですw 菊水山はかなり性格の悪い山で、ここまで下らせたにも関わらず、幾度となく嫌がらせのアップダウン攻撃をしかけてきます。
疲れも相まって、私はナチュラルハイな気分にw 「てめぇ、この野郎~。すぐ攻略してやるから上で待ってろ!」とか、「オマエもそろそろ力尽きてきたな?攻撃しょぼ。」などと大声張り上げて、菊水と意味不明なトークを交わしておりますと、後ろのtomoちゃん、kumiちゃん、若干距離取ってない? まさかの他人の振り??
ようやく菊水山頂に到着。どうにか仕留めてやりましたw 今まで見てきた中で一番立派な山頂標識になんか笑えました。
菊水を下りて、鵯越(ひよどりごえ)駅に到着。めちゃ長かったw そして、疲れて、明らかに目が虚ろなtomoちゃん。座り込んで、「ネコちゃ~ん、この電車乗って一緒にお家帰ろっか~?」と、ネコちゃんにグチをこぼし始めます。(一部、私の妄想を含んでおりますw)
そして、kumiちゃんは「お腹すいてない?ここのおにぎり屋さん行こうよ~」とせがんでます。よしよし、美味しいおにぎり食べに行こうね~笑
自販機があったので、各自水分を補給し、次に備えました。
そしていまだ疲れを知らないリーダーkumiちゃん。先頭に立ってグイグイ進んで行きます。凄いわ~
おにぎり屋さんは、「森さんのおにぎり」といって、日曜限定でおにぎりを販売する、高取山の麓にあるとっても人気のおにぎり屋さんで、高取山を目指す私達に行かない理由はないです!笑 どんな美味しいおにぎり食べれるんだ?と期待に胸を膨らませつつ、街中を30,40分歩きます。てか、ここまで開き直った街中歩いてると、だんだん縦走の定義がわからなくなってくるw
途中、立派なハッサクが。美味しそう~。登山中ってなんでか妙に果物が美味しそうに見えてきます。山小屋で果物売ったらバカ売れだと思う~
そして、おにぎり屋さんに到着。めちゃくちゃ可愛らしい女将さん的な方が、癒し対応をしてくれて気分もほっこり。そして、おしゃんなメニューに胸躍ります。私は「鶏わさびマヨ」と「サバ梅しそ」を注文しました。待ってる間、なんと庭になってる柿を振舞ってくれました!!おにぎりの味はというと。。。サイコーでした!具の組み合わせのハーモニー(なんだその謎表現?)も最高だし、なんと言っても米が旨かった!! てか、ホント最高に可愛らしい女将さんだったので、一緒に写真撮らせてもらえばよかったw
すっかり、おにぎりで元気になった二人は、明らかに体が軽そうで、サクサク登り始めます。tomoちゃんなんて、背中から羽根生えたんかと思うくらい、見違える復活ぶりw それに引き換え私はというと。。。なんかザックが重くて体が思うように動かない。えぇ、さっき水分補給欲張ってしちゃったせいで、ザックが重いんですw しまったー!!と思ったけど、時すでに遅し。こんちくしょー着いてくぞー。。。
頂上についた私。はい。息切れしまくりでヘバってる絵ですwww kumiちゃんにいろいろイジられてめっちゃ悔しいけど、結果が全てw 返す言葉ナシなんで、甘んじてイジられときます。。。
そして、ヘバった私の向こうに連なる山々こそが、ラスボスの須磨アルプスです。よくここまで来たな〜
しかし、高取山を下りた時点で、時間は14:00をすぎてしまいました。。。
ここから、須磨アルプスまで取りついて登り始めたら、下山は18時過ぎそうですね。残念ながらここらが潮時です。あとひと山なんだけどねーー。みんなで話し合い撤退を決めました。
とは言え、ここまで歩ききった充実感たるや!kumiちゃん、tomoちゃん、一緒に歩いてくれてありがとね。めっちゃ楽しかったわ~
また、いつかリベンジしようね〜❗
このあと、温泉で体リセットして、旨いお肉を食べて、帰路につきました。
【リベンジのための作戦】
- もう少し日の長い時期をチョイス
- トレランシューズも持参
- 一日目で市ケ原まで行く
- テントは1個。他にも少し軽量化
- ふくらはぎの強化(私の宿題)
かな。
山行データ 1日目
| 山名・山域 | 六甲全山縦走 |
|---|---|
| 山行ルート | 宝塚駅~大平山〜六甲山〜三国池〜穂高湖 |
| 日付 | 2025.11.22 |
| 所要時間 | 6H |
| 山行人数 | 3名 |
| 天候 | 晴れ |
| 山行記録 | 宝塚駅8:19→9:34岩倉山→10:16大谷乗越→11:52水無山→12:39六甲山→13:54六甲ガーデンテラス →14:30穂高湖(そうぞうのすみか)【テント泊】 |
| 備考 |
山行データ 2日目
| 山名・山域 | 六甲全山縦走 |
|---|---|
| 山行ルート | 穂高湖〜摩耶山〜鍋蓋山〜菊水山〜高取山〜須磨アルプス〜須磨浦公園 |
| 日付 | 2025.11.23 |
| 所要時間 | 9H |
| 山行人数 | 3名 |
| 天候 | 晴れ |
| 山行記録 | 穂高湖5:38→6:33摩耶山→8:57再度山→9:32鍋蓋山→10:49菊水山→11:57鵯越駅→13:42高取山→14:30妙法寺駅(途中下山) |
| 備考 |


























































