〇概要
夏合宿のトレーニングで、2年前と同じく穂高岳横尾本谷右俣~黄金平を辿った。
今回は、お仲間のMさんと2名での山行。
この時期の槍穂高は 登山者がめちゃくちゃ多いが、今回のコースは 登山道を離れたバリエーションルート故、静かな山行を期待。

〇上高地から本谷橋まで
上高地から明神ー徳沢ー横尾まで梓川沿いのほぼ水平道を歩く。この区間が長~い。
すれ違う登山者は数多く、その度に「こんにちわ」の挨拶を交わす。
横尾から橋を渡って横尾谷に入る。
左手の屏風岩を反時計回りにぐるっと回るように進み本谷橋に至る。
細い橋を渡った後、河原に降りてバリルート遡行開始。

〇黄金平まで
事前の申し合わせが不十分であり、私は登山靴、Mさんは沢靴での遡行。
私は靴を濡らさないように両岸を行き来しながら登り、Mさんはそんなことは気にせず水線を進む。
気持ちよさそうでうらやましい。しかし、登山靴での遡行技術の習得も大事なので、沢を渡るときには、渡りやすい岩の上を選択し、滑ってドボンしないよう慎重に進んだ。


涸沢を左に見て進み、更に二股で右俣に入る。
いくつもの大岩を越えて次第に高度を上げてゆく。
振り返ると、屏風の頭の全体がよく見えるようになる。

沢は上に行くほど急になるものの、フィックスロープがある箇所以外は高巻はない。
右俣の上部、次第に空が近くなって、最後は滝身を直登して黄金平に出た。
黄金平の入り口付近は緩やかな傾斜の草木帯で、色鮮やかな高山植物があちらこちら分布している。
途中、谷を横たわるハイマツなどの灌木帯を左側から薮漕ぎで越えると、眼前に雪渓のある広大な景色が現れた。

〇黄金平
黄金平上部。横尾尾根から南岳に至る稜線に囲まれたカール状の地形の底部分。
西側の北穂高東稜の反対側の涸沢の賑わいに対して、ここは我々以外には誰もいない。正に桃源郷のような秘境と言える場所である。
谷の左岸側の台地上(おそらく2年前と同じ場所)でテント設営。誰もいない静かな穂高岳の景色を独り占め。

テン場近くの平らな大岩、Mさん命名の「お立ち台」の上でくつろぐ。
雪渓で冷やした缶ビールで乾杯。広大なカールの中での酒宴! 今年最高の乾杯かもしれない。
カール内で大声を出して、こだまが帰ってくる現象を楽しんでいると、気分がスカッとする。

〇横尾尾根のコルまで
3時半に起きて準備。お立台の岩の上で記念撮影後、5時過ぎに出発する。
目の前の大きな雪渓の上を歩いて、横尾尾根の最低鞍部を目指して登る。
前回は岩の凸部の直下を目指して草付き斜面を登ったが、今回は、岩凸部の左側に位置するガレ場を直登し、上部で岩凸部の更に上をトラバースして稜線に至った。

前回は草付きの斜面で滑りやすかったが、今回は主としてフリクションの効く大岩のガレ場を登ったので、安全性は高かったと思う。
最後は稜線直下のバンドを右にトラバースして、ハイマツ地帯を直登してコルのやや西側に出た。

秘境・黄金平を見下ろしつつ、反対側に槍ヶ岳を見上げつつ2人でハイタッチ。
はるか遠くには富士山が見えていた。

〇下山
午後からは予想。下山を急ぐ。天狗原を経て槍沢に合流。すでに槍ヶ岳は雲の中。
途中、通過した斜面では高山植物が美しい。
槍沢合流後は一般 登山客に混ざって長い長い道を上高地までひたすら歩く。


読み通り横尾通過後に激しい雷雨となった。稜線や登山道歩行中に雨を避けられたのはよかった。
上高地ではアカンダナ行きのバスを待つ長蛇の列の最後尾に並び、3台目のバスに乗って14時すぎにアカンダナ駐車場着。
平湯温泉で汗を流したのち食事をして帰名。お仲間のおかげで今回も楽しませていただいた。

山行データ 1日目

山名・山域横尾本谷~黄金平
山行ルート横尾本谷~黄金平
日付2026.07.25
所要時間1日目:7.5時間 2日目:8時間
山行人数坂井、前出
天候1日目 晴れ時々くもり 2日目 くもりのち雷雨
山行記録
備考