あけて8月12日。
東に空がゆっくり明けていきます。
カールの底まで日が届くのはまだ先のようです。
写真にはありませんが、東の空にオリオン座が見えました。
まだ夏気分満開ですが、夜明けには冬の星座がもう見えるんですね。
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一晩お世話になった、やや傾いたテント場よ。さようなら。
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広大なカールの中を、稜線までがんばって歩きます。「稜線にあがりやすいのはどこかなー。」とさがしながら歩きます。
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稜線で待つ仲間たちが見えます。
あと20m・・・。
ここで登山道組と合流できました。
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稜線から見た甲斐駒。りっぱですね。
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この後は、仙丈岳のピークを踏んで、北沢峠へ下山。10時にバスが出たばかりで、時刻表は次便13:00となっていましたが、お客さんも集まり、11時には北沢峠を出ることができました。3時間待ちでなくてよかった。
帰りは高遠の「桜の湯」に浸かり、灼熱の名古屋に帰りました。
今回は、沢はじめての人、沢3回目の人もいました。
この沢はひらすら登る沢なので、次は何が出てくるかというワクワク感はなかったかもしれませんが、同じ山に登るにも、誰にも会わない、こういった道があるのが楽しいですね。
みなさん、お疲れ様でした。
個人的なことですが、今の仙丈小屋のあるあたりに避難小屋があって、若い時に、そこに10連泊ほどしたことがあります。
晴れてもガスっても、毎日小屋からピークに行っては、日がな1日、本を読んだり、手紙を書いたり、考え事をしたり・・・。
わけもなく、時間というものは無限にあるような気がしていた、若い愚かなころのことです。
いつか、その仙丈岳に行こうと思いつつ、34年(!)がたってしまいました。
今回の仙丈岳行きのきっかけを作ってくれたのは、「仙丈岳に行きたい。」といった新人さんでした。
みなさんに感謝です。