常念岳東尾根 感謝の気持ちと共に
このたびの災害において被災された多くの皆様に心からお見舞い申し上げます。また復興にご尽力されている皆様には安全に留意されご活躍されることをお祈りいたします。
常念岳東尾根(2615mまで) 2024/1/6,7 距離:20.1km のぼり/くだり:2102m/2118m
メンバー:H-BEさん(CL),S-hoさん(SL),W-daさん,S-KIさん,S-DAさん,M-deさん,N-GAY(記)
若駒山岳会の冬合宿として常念岳東尾根を登らせていただきました。会(自身)の実力を計る山行であり、それは登山計画から下山までを今回の7名がパーティとして、それぞれ持てる能力を発揮して知識と技術を補い合い、装備も食料も分担し、一人ではできなかった会(自身)の目標とする登山に向き合う事で知識や技術を高めていく山行である。
5:30須砂渡ゲート前の駐車地で装備を準備。それほど寒さは感じない。
6:30No62表示が立った東尾根の取り付き。
笹薮を分け入り踏み後を辿りながら晩秋の陽気の中を登る。
1日目は2030m辺りで幕営。夜中に凄い風の音に目が覚めるが幕営地は無風。
2日目は5:00出発に向けて準備をするパーティメンバー。出発して間もなく踏み後が消え、歩きやすいラインを探しながら進む。
2180m辺りからハイマツの藪を掻き分け、ツボ足、踏み抜き、ラッセルとS-hoさんが踏み後の無い中を先頭で頑張って進む。
後に続くメンバー。
先頭を交代しながら進むパーティメンバー。
ガスの切れ間から見える景色。雪が少ない様子がわかる。日に日に被災された方々が増え、満足に暖房の無い仮設避難所で過ごされている方々がいらっしゃる事を冬山の景色に目が向くたびに脳裏に浮かぶ。いつもなら歓喜を上げたくなる景色が寂しく感じる。そんな思いと共に登らせていただいた。
この後、2615m辺りまで登り前常念を前に下山。
10:55幕営地に到着。
15:05駐車地に到着
この日は、ソロで登っていた方と2人組で登っていた方が踏み後がある所まで。地元の山岳会4人パーティが前常念までという事もあり、厳しい条件であったと思う。今回の山行は7人全員の総合力を発揮して登る事ができたのだろうか?常念岳東尾根のルートに対して同じ熱量で同じ目標と同じ気持ちを持って登る事ができただろうか?下山後の反省会で一人一人が自分に向けた反省がついて出る。この事は会として、しっかりと共有したい。冒頭でも書いたが、一人ではできなかった会(自身)の目標とする登山に向き合い知識や技術を高めていく山行ができるのが若駒山岳会の良い所なのだから・・・。
そして、登らせてもらえる事への感謝の気持ちと共に・・・。