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若駒広場

こわ~い水圧

※若駒山岳会は安全に拘った山岳会であり、私の数ある体験談は若駒山岳会とはまったく関係ありません。これからの会活動としてリアルな体験談をもとに安心安全について考えるきっかけになればいいなーと思います。

プールや池や川や海で安心安全に趣味を楽しむためには水の怖さを知ることが大切ですね。できれば体験することなくリスク回避できるのがベストですからね!とくに川や海は水に加えて流れがあるのでプールや池に比べて危険リスクは高くなります。

沢登りのこわ~いシリーズも6回目ですが~。沢登りは危ないからやめようと思ったあなたへ!人によって考え方の差はあれど、山も岩も沢も趣味として計画し楽しまれていると思います。しかし、どのジャンルでも怪我や命のリスクはゼロではないという点では趣味としてスポーツを楽しむ感覚とは少し違う感じがしますね?だから山岳会という組織では、日々の山行計画をお互いにチェックしあい、情報を共有しあい、訓練や合宿などを通じて経験を積み、安心安全な登山に向けて知識や技術技能向上に努めた活動をしてるのかもしれません。「お前が言うなってか~」

では私の数ある体験談からひとつ、激しくしぶきをあげる5mくらいの滝を突破しているときの出来事です。滝の右は激しい水圧で跳ね飛ばされ突破できそうにありません。左の岩壁は流心の方に傾斜していましたがギリ滝と岩壁の間を登っていけそうな感じです。右をへつり滝の下を覗くと人が通れるくらいの間があり、ここから滝の下をくぐって左へ取り付こうと突破をこころみます。

滝の下を水流にに触れないようにかつ滝の斜面をスリップしないように慎重にくぐります。ヘルメットに少し滝が触れるだけで頭からもっていかれそうになります。あ~ズラでなくてよかったと… 滝の下を抜け左を岩壁の傾斜に沿って直上します。体が流心の方へ振られないようにバランスを取りながら少しずつ登ります。しかし右肩に水圧を感じた次の瞬間、一気にバランスを崩し体が岩から剥がされ流心の中へ引き込まれてしまい、そのまま水圧を感じながら釜の中へドボン。釜の中でもずっ~と水圧を感じたまま釜の底へ底へ押し込まれる感覚でやばいというか恐怖というか水圧が激しすぎて何かを考える余裕はなかったです。

ふっと体の水圧が抜け、早く浮上しないと息が… 時間的にはドボンしてから数秒だったと思いますが上に向かって掻いても掻いても浮上できません。深か~!ホワイトウォーターで滝底に引き込まれた時は無理に浮上しようとせず底流を利用して浮上すると良いと、何かの本で見たことあるけど… そんなんできるか~!