白山・大白水谷
8月4日(日)、Hさん、KBさん、Sさん、私の4人で、白山の大白水谷に沢登りしに行ってきました。
前夜発、平瀬道登山口Pでテン泊し、4:30過ぎに起床。
前日まで大雨だったらしいのですが、この日は天気が良さそうです。
朝5:20頃にP出発、すぐ近くの橋のたもとから入渓します。が、なんとなく様子が…
ネット情報では「しばらくは平凡なゴーロ歩き」のはずが、いきなり激流!
流れを渡るにも急な流れに足をとられそうになり、かなり緊張します。水は澄んでいるものの、前日までの大雨の影響か、明らかに増水しています。
(この写真では激流ぐあいがよくわからんが)
しょっぱなから結構大変な思いをしつつ、なんとか1時間くらいで転法輪沢との二俣に。やれやれ。
が、ここからがさらに大変でした。
ネット情報では簡単に取り付けそうな二条4mの滝も、手前に深い釡ができ、かつ、激流で、とても取り付けそうにもありません。仕方がないので左側の岩から乗り越そうとするも、体の小さいわたしは上手く岩に乗れず流れに押し戻される一方。上から引き上げてもらってようやく乗り越せました。いちおー12クライマーなんですけどね…
次に出てきた大滝は、後から考えると、緊張もせずすっきりとしたクライミングができたように思います。
さて、問題の2段15mの滝。右壁(左岸側)から登ろうと試みるものの、スタンス・ホールドともに少なく、プロテクションもとれない状態。リードのHさんを見守る方も、はらはらどきどき、かなり緊張します。
意を決して激流の中に左足を出すと、運よく大きなスタンスとホールドがあったようで、何とか危機を乗り越えました。はぁー心底ほっとしました。(ここで落ちると大怪我必至)
その後はしばらく登りで緊張させられる個所はなかったですが、激流に足をとられて転んだら水圧を全身に受け、木の葉のように流されそうになったときは、まじ死ぬかと思った。必死に岩にしがみつき、Sさんに引き上げてもらって、九死に一生を得ました。というくらいに本人は怖かった。
また、このスノーブリッジの下を通るのも緊張しました。
最後の核心の7m滝は激流で登れる様子もなく、躊躇せずに左岸から巻きにかかります。
んが、この巻きも降り口を探すのに苦労しました。フィックスロープを張ったらその終点側の木が運よく階段状の涸れ沢の隣りに生えていたので、その涸れ沢から本流に戻ることができました。結果オーライ的な。
その後は然したる困難な場所はなく、ようやく1800m二俣に着いたのは12:30。めちゃんこ時間がかかりました。
二俣からは支流をどんどん登ります。ほぼ頂上まで水流がありました。最後は少し藪漕ぎをして、登山道に着いたのが13:30。
長かった…そして緊張した… exhaustedとはまさにこの状態をいう。
すぐに大倉山の避難小屋に着いたので、そこで沢装備解除。一般登山者に化けました。
ああ、乾いた靴の快適なことよ、登山道のゆるふわなことよ…
振り返ると白山が見えるし。
威厳のある大きなダケカンバ?の木も多くて自然が深い感じだし。
白水湖は不思議な色だし。
たらたら歩いて小屋から1時間20分ほどで登山口Pに戻りました(ここにも山ガールがいた)。
一年分くらいの緊張を強いられた山行でありました。