お気楽テント泊♪ OMOTE★GINZA
念願の槍ヶ岳に登ってきました。
春頃、槍ヶ岳に登りたいと思い、歩荷に水泳に自転車にと、コツコツ体作りをしてきましたが、とうとうその成果を発揮する日がやって来ました。さー、頑張るぞー!
■獲得標高
■100m当たり勾配
今回のコースは、中房温泉から表銀座で槍ヶ岳へ向かい、槍沢ルートで上高地に下山する、2泊3日で約37kmを歩くロングコース。
2700m付近の高山帯を縦走しながら勾配30%越えのアップダウンも各所にあるハードなコース。本当に歩き切る事が出来るのかな~?未知のチャレンジに前夜から緊張してしまいました。笑
いざ、Let’s hiking!
* * * * *
金曜20時に名古屋を出て0時頃、穂高駅に到着。ここでひとまず車中泊。お休みなさーい。てか車の中、あっつー。。。
朝4:40発の始発バスは結構な人だかり。でも次々とバスが来るのですぐ乗れて、中房温泉の登山口まで移動。
中房温泉に到着。登山口は登山者で賑わってました。さすがメジャールート。トイレも10分待ち位の列ができていました。準備を済ましていざ出発!
燕岳は下から第1ベンチ、第2ベンチ、第3ベンチ、富士見ベンチと、ちょうどいい間隔で休憩所があるので、途中の山道で休む事無く、適度に快適な休憩が取れます♪

ヒヨドリバナかな?
チングルマの果穂。この先の表銀座にはもっと沢山のチングルマが実ってて、とてもキレイでしたが、写真撮り忘れた~笑
順調に富士見ベンチまで進んでいきましたが、合戦小屋まであと5分の所で異変発生⚠
高めの岩をよじ登ってるとふくらはぎに電気⚡が……
ヤバい、脚つった
足吊り用の漢方薬という芍薬甘草湯をNさんから戴き、ひとまず5分休憩。うーん、だいぶマズイやつだ…
恐る恐る出発して合戦小屋に到着。気を取り直して、ここに来たら是非食べたかった名物スイカを戴きます♪うまぁー(*´༥` *)♪
痛いの痛いの飛んでけ~
大丈夫かな~?不安いっぱいの中、合戦小屋を出発します。
テクテクテク、よいしょ、
テクテクテク、よいし…⚡痛っ!
テクテクテク、よい⚡⚡イターーー!!
あかん、やっぱ無理だ…
燕の段差は騙し騙しでは登れず、観念して仲間に報告。すると、Kさんが「荷物分解して、みんなで分担して運ぶよ!Hさん(私)、ザック下ろして荷物出して」
「えっ?」
Kさんは私の荷物をあれよあれよとメンバーに渡していきます。
うわ、マジで申し訳ない…
登山道具一式2,3kg、行動着/雨具2kg、テントパーツ1kg、水2kg…計8kgくらいを持って貰いました。ゴメンなさい♂
とは言え、これで本当に歩けるのかな?最悪下山になったらそれこそ申し訳ない。決死で登山を再開します。
テクテクテク、よいしょ。
テクテクテク、よいしょ。
…いけるかも!?
多少違和感を感じつつも、何とか歩けます。この間にしっかり脚を復活させるつもりで歩きます。
なんとか燕山荘に到着。この間に足吊りは収まりました。ホントありがと〜
ひとまずKさんの荷物を返して貰い、残りの荷物はもう少し持ってて貰いました。Nさん、Mさんすんません♂
燕岳は曇ってて見えない。泣
みんなで記念写真♪
燕岳山頂はカットして、本日目的地の大天井岳を目指します。天気はあいにくで、槍ヶ岳までは見通せないけど、ネットで見てたまんまのアルプスらしい稜線が続く。
振り返ると燕岳が顔を見せてます!
ちょっと休憩。まだまだみんな元気いっぱい笑
登山道の脇には高山植物のクイーン、コマクサが群生で延々と咲き続けていました。
だいぶ歩くと、表銀座の登山道を開拓した小林喜作を顕彰したレリーフのある峠に到着。喜作さん、素晴らしい道を作ってくれてありがとう~
疲れきった脚には堪える長い長い坂道が大天井岳まで続きます。ガスって先が見えない事も我々のメンタルを徐々に削っていきます。笑 いつまでこの道続くんだよ~泣
15:30
やっとのこさで、大天荘に到着~
テントを張って一息ついた後、デポして大天井岳に登ります。どんなに疲れていても登頂魂は燃やします。笑
Let’s peak hunt!
頂上に到着。記念にパシャリ♪
辺り一面ガスに包まれてました。笑
お待ちかねの夕食タイム。今日のごはんは、Mさんが作ってくれた焼き鳥で美味しいビールをいただきます。やっぱ肉うめー!
バーナーでアミ焼きをやるとバーナーがベタベタになってしまうので、コンパクトなアミ焼きセットを準備してきてくれました。山行中にこんな美味しい肉を食べる事ができるとは!感謝です☺
そして日が暮れるまでの時間、しばし景色を楽しみます。今日はずっと雲に隠れてた槍の穂先が少しだけ顔を見せます。←撮影:黄昏のMさん
そして、疲れたので19時には眠りにつきました。zzz
2日目。3:30起床。
すっかり雲は消え、雲ひとつない快晴に!辺りには雲海が広がります。日が出る前の空には天の川も見えました。やっぱり山の空気は澄んでてキレイ。
4:30
ヘッドライトを装着して大天荘を出発。歩いてるうちに明るくなり、朝焼けの槍ヶ岳が!めっちゃキレイ…
前穂、奥穂、北穂、大キレットを挟んで南岳
中岳、大喰岳、槍ヶ岳
富士山、甲斐駒ヶ岳
素晴らしい景色にみんな大はしゃぎ!槍も、奥穂、北穂、前穂も、八ヶ岳も富士山も全部見えます!
みんなで槍をバックにピン写を撮りました。笑
西岳ヒュッテに到着。気分転換にデポして西岳まで登ってみました。猿の親子がのんびり遊んでいます。
西岳を過ぎると、今回の核心の1つの東鎌尾根を登るために下ると言う、登山あるあるな切ないルートを進みます。急登を果てしなく果てしなく下っていきます。
途中、湖が見え、黒部湖かなって話してたけど、多分違うんじゃないかな~笑(高瀬ダムぽい)
水俣乗越に到着。 もう正直、体はヘトヘト。笑
ここから最大の難所、東鎌尾根をいざ登ります。 槍はもうすぐそこにあるのに、 立ちはばかる鬼の3ピーク
最後の力を振り絞って登ってみせます!
1ピーク目の裏側の梯子場。登ったらお約束の下りです。笑
見た目は派手だけど、登るのに比べたらへっちゃらです。梯子と梯子のつなぎ目は足場がなくて注意が必要だけど、なんなくクリアー。
休みながら、一歩ずつ…。脚さえ動かせば、いつか着くと自分たちに言い聞かせながら、少しずつ槍に近づいていきます。もうひと踏ん張り!
ついに3つのピークを乗り越え、大槍ヒュッテに到着ーー!!
小屋の美味しい昼ごはん♡うんま~い(*ˊᵕˋ*♡
そして火照った体を休ませ、カールをトラバースして、2日目の宿泊地の殺生ヒュッテにテントを張ります。
いざ穂先へ!( ̄^ ̄)ゞ
荷物をデポして、さらに登る事30分。穂先に到着。豆粒みたいな人がぼちぼち登ってるのがわかります。混んでる時だと2時間待ちの行列ができるらしいですが、この日はほぼ貸切状態!とってもラッキー♪
ヘルメットとスリングで作った簡易ハーネスを装着しアタック開始。何となく想像してましたが、見た目のインパクトと違い、実際登ってみると大した事はなく、なんなく登っていけます。写真に収めると高度感満点だけどね。笑
山頂に近づくにつれ、登山を始めてずっと憧れてた槍への想いで、感動の衝動がじわじわ湧いてきます。
そして、ついに…
登頂ーーーーー!!!
噂通り山頂は狭く、立ってるだけでちょっと怖い。笑
東鎌を見下ろすとヒュッテ大槍が見えます。鬼の3ピークはここから見てもやっぱり険しい。みんなよく頑張ったね☺
北鎌尾根。うん!険しい…
さすがにここを登ってくる未来は想像出来ない。笑
名残惜しいけど下山し、テント場まで降ります。今日の晩御飯は私が担当だったので、肉と野菜のカレーライスにしました。ご飯はアルファ米、カレーはフリーズドライ。軽さ重視です。笑 アルファ米は尾西、フリーズドライはアマノフーズが美味いと評判だったのでそれにしました。実際の味は確かに悪くはないかなー。
お腹も膨れたので、今日も早々にお休みします
3日目、今日は槍沢を降りて上高地に下山するだけなので、のんびりモード。この素晴らしい景色をみながら、ゆっくりと朝の時間を過ごせて幸せな気分です(*ˊᵕˋ*♡
殺生ヒュッテを後にして下山を開始します。それにしてもこの辺りの景色はまさに絵はがきのような光景が続きます。
ミヤマトリカブト
ババ平からは東鎌尾根が見えました。昨日はあそこの上を必死で歩いてたなぁ〜笑
タマガワホトトギス
槍沢ルートは沢沿いを歩くルートなので水が豊富。休憩所でも無料で水が確保できるし、渡渉箇所なんかもあるので快適。そして順調に標高を落とし上高地の横尾に到着。
横尾から歩くこと2時間。ゴールの河童橋に到着。お疲れーーー!!
山頂で買ったTシャツを着て、みんなで記念撮影。
およそ30時間の長~い道のりを無事歩き切る事が出来ました☺
山行データ 1日目
山名・山域 | 大天井岳 |
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山行ルート | 中房温泉口、表銀座 |
日付 | 2023.07.29 |
所要時間 | 10:05 |
山行人数 | 4 |
天候 | 曇り |
山行記録 | 6:00中房温泉-9:13合戦小屋-10:51燕山荘-15:33大天荘-大天井岳-大天荘(泊) |
備考 |
山行データ 2日目
山名・山域 | 西岳、槍ヶ岳 |
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山行ルート | 表銀座、東鎌尾根 |
日付 | 2023.07.30 |
所要時間 | 14:11 |
山行人数 | 4 |
天候 | 晴れ |
山行記録 | 大天井ヒュッテ→西岳→ヒュッテ西岳→ヒュッテ大槍→殺生ヒュッテ→槍ヶ岳→殺生ヒュッテ |
備考 |
山行データ 3日目
山名・山域 | 上高地 |
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山行ルート | 殺生ヒュッテ→ババ平→槍沢ロッヂ→横尾山荘→徳澤園→河童橋 |
日付 | 2023.07.31 |
所要時間 | 9:26 |
山行人数 | 4 |
天候 | 晴れ |
山行記録 | |
備考 |