しぶい御岳
10月21日、御岳に行ってきました。
紅葉の盛りがあっという間に過ぎてしまい、何とかしようと、どこか日帰りで行けるところをさがしていました。
塩見岳に、とも思いましたが、直前に冠雪の情報もあり、名古屋から近い御岳にしました。
最近はあまり歩いていないので、少しでも長く歩こうと、開田高原からのルートにしてみました。
前夜に名古屋を出て、林道の終点で仮眠。
あれ?車が一台も泊まっていない。
ここあたりは、周囲に灯りというものがないので、夜は満天の星空を満喫できました。そういえば、最近こんなにゆたかな星空みていなかったな~。
翌朝は5時半くらいにヘッドランプをつけて出発しました。
開田高原からの道は、しばらくは樹林の中を進みます。展望はありませんが、大きな針葉樹と苔の世界。入る人が少ないせいか、ところどころ現れる木道も、腐っていて踏むとふかふかするものがたくさんありました。
すべてが苔に覆われていきます。なぜか癒され、私はきらいじゃないです。
大きな針葉樹の森です。
ところどころ紅葉した広葉樹も見られます。
七合目を超えたあたりから、急に樹林のようすが変わってきました。すっかり高山の様相。
振り返ると、中央アルプスの山並みがみえました。下界はこの時間まだ雲海の下のようです。
登りはじめて2時間半くらい。やっと稜線がみえてきました。草がすっかり枯れています。
葉っぱは散って、実だけが残りました。赤い実も青空に映えます。
やっと三の池に着きました。ここまで3時間弱。誰にも会わなかった・・・。
風が強く、池にもさざ波が。あわてて上着を着ました。
さらに進み、二の池に着きました。ここまで来ると急に人が増えました。きっと黒沢口や田の原の方から来るのでしょう。
何か白いので、近くによると、池の縁が氷っていました。
剣が峰山頂には4時間と少しくらいで着きました。田の原からはぞくぞくと人があがってきていました。
360度の展望。
乗鞍や北アルプスもよく見えましたが、冠雪はないように見えました。
南アルプス方面や八ヶ岳は逆光でわかりませんでした。
この写真には、ものすごくうすく富士山のシルエットが映っています。わかるかな~?
山頂は強風のため、そそくさと下山にかかります。
1時半ごろに駐車場にもどりました。
帰りは、開田高原のやまゆり荘で温泉につかりました。
浴室から御岳が正面に見えるいい温泉でした。
開田高原からの道は、コースタイムでは、登山口から剣が峰まで7時間くらいと表記されているためか、人が少なく、静かに歩けます。
山頂にこだわらなくて、三の池まで行っても十分堪能できます。
7合目を過ぎるまで、展望はありませんが、苔と森のいい雰囲気が楽しめます。はじめて行きましたが、また歩きたくなる道でした。