今回の冬合宿。計画では、天女山から延びる尾根を登って権現岳を登頂し、翌日にツルネ東稜を下る行程だった。
特に、ツルネ東稜は積雪前に下見まで実施しており、積雪状態の下降を楽しみにしていた。
 
前夜に美し森まで移動し仮眠。翌朝日の出前に天女山登山口から出発。
冬型の気圧配置だが、尾根の下部の天気は晴れ。ただし上空の風は強く雲が足早に流れている。権現岳方面は雪雲に隠れていて山頂は視認できない。おそらく吹雪と思われる。
 
尾根はカラマツ主体の森であり、最初はなだらかな道が続く。途中の天の河原付近から見た富士山が美しかった。
1900m付近からそれまでのなだらかな道から打って変わっての急登。前三ツ頭までの標高差450mは、忍耐の時間だった。
急登の途中で雪が多くなりはじめ、スリップするようになったのでアイゼンを装着。
前三ツ頭手前でハーネスを装着する際に、私のオーバーズボンがないことに気づく。
皆で相談の結果、強風の中、オーバーズボンなしでは危険なので三ツ頭までで折り返すこととする。
楽しみにしていたツルネ東稜がこの小さな忘れ物のために吹っ飛んでしまった。大変申し訳なく思う。穴があったら入って練り込めてもらいたい気分であった。
 
体が飛ばされるような強風の中、針葉樹林を縫って三ツ頭まで登る。
残念ながらここで折り返すことに。
 
下山後、改めてメンバーに詫びを入れるも、
「罰として、冬用シュラフを更新すること」(=不発弾処理を行うこと)
と笑って応じていただいたメンバーの寛大さに感謝です。
(https://wakakoma-alpine.club/archives/27656 参照)

      

このところの山行の反省を次に活かしたい。


山行データ 1日目

山名・山域権現岳
山行ルート天女山~三ツ頭
日付2024.12.29
所要時間8時間
山行人数4
天候晴れのち吹雪
山行記録天女山登山口  →  天女山 →  天の河原 → 休憩① → 休憩②  → 前三ツ頭直下
6:15 6:40 6:55 8:15 9:10 10:00
三ツ頭(2580メートル)  → 前三ツ頭  → 天の河原 → 天女山  → 天女山登山口
11:30 12:00 14:00 14:20
備考

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