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2025年1月3日から1月9日の7日間の日程でキリマンジャロのマチャメルートでウルフピークへ行ってきました!日本のフライトは12月31日で1月1日はドーハで街の観光などをして過ごし1月2日にキリマンジャロ空港へ降り立ちました。

1月2日にキリマンジャロ国際空港へ無事に到着。道路を走る乗用車の90%以上がトヨタ車、そして三輪タクシーのトゥクトゥクとバイタクシーたちが、あちらこちらでクラクションを鳴らし、お客を誘う。そして見るからに積載オーバーのトラックたちを追い越し、乗員オーバーの民間タクシーたちがビュンビュンと走りまわる。何もない草原とマーケットが交互に現れ、なにもせずただ一人で黙って座り、目だけがキョロキョロしている人。とにかくゆっくりと歩いている人。お客待ちなのか木陰でたむろっているバイクタクシーの人たちの横を3人乗りのバイクが走り去る。風はここちよく、薄い青空の下をそれぞれの時間というスピードで過ごす現地の人たち。こんな印象を感じながらお迎えに来ていただいたツアー会社の車でホテルに向かう。N-guy

時間があったので、モシの街を探索。昔、滞在した事のあるガーナ共和国の街を思い出してただただ懐かしかった。西アフリカと東アフリカと違うけど、街の雰囲気。喧騒や注文の品が出て来るまでにだいぶ待たされるレストランとか。こんな感じ、こんな感じ!とアフリカ再訪を楽しんだ。S-ho

1月3日はホテルからトレッキングのスタート地点であるマチャメゲート1820mへ送迎していただく。水は1.25Lを2本準備するように言われ、途中でボトルを購入。大通りから脇へ入った道沿いはバナナの木が立ち並び、どの家にもバナナの木がある。途中、いかにも現地の人たちが利用している肉屋さんに寄り食材を補充。そしてしばらく進むとバイクタクシーがクラクションを鳴らし私たちの車を追い越す。どうやら遅れたポーターさんだったようで途中から合流し、サブリーダー、ガイド、コック、ポーター6名が今回私たち2名の面倒をみてくれるようだが正直、複雑な気持ちである。マチャメゲートでは他のツアー参加者も大勢いらっしゃり手続きに時間がかかるのか出発まで2h以上は待っただろうか?熱帯雨林地帯で日本のジメジメした環境を想像していたが、涼しく快適なトレッキングで行程10.4kmを4h59m+休憩でマチャメキャンプ場3030mに到着。N-guy

初日行程は暑さとの戦いを想定していましたが、雲がかかっており、木陰だったりと涼しく歩くのに快適な温度でした。キリマンジェロは国立公園の規定によりライセンスを所有するガイドと登る事が必須で現地ツアー会社で最大10名のグループ登山を申し込んだのですが、同じタイミングで予約していたファミリーが2月に延期になったとかで結局は私たちのグループは相方と2人のみ。2人に対して沢山のサポートがつき、ちょっと仰々しいな〜と思いましたが、後々、高山病になった時には自分ペースで進めて本当に有り難かった。S-ho

1月4日はマチャメキャンプ場3030mからシラキャンプ場3830mへ湿原地帯の4.7kmを4h+休憩の少し急な行程。この時点ですでに日本最高峰の富士山の標高を越えています。キリマンジャロのピークは雲に見え隠れしながら全貌は少ししか捉えることができませんが、西の方角にはタンザニアで2番目に高い山としてメール山4562mがよく見えました。N-guy

涼しいし、工程も短いし、この日も楽勝!と考えていましたが。なんと早速高山病に。。まさか4000m手前でなるとは。キャンプ地到着後、寒気の後に急に暑くなってきたので、ん?これは風邪か?と急いで寝袋に潜り込んだのが悪かった。いつの間にかウトウト寝ており夕方起きたら頭痛と吐き気が。午後から天気が悪くなり、気圧が下がったのも悪かった。お薬をもらって、じーっと耐えると夜中には回復してきました。よかった、明日も歩ける。S-ho

1月5日の登山開始3日目は高地砂漠地帯のシラキャンプ場3830mからラバタワーキャンプ場4640mまで登りバランコキャンプ場4010mへ下る9.6kmを5h57m+休憩の行程。メルー山がとても神秘的な景観を変化させて見せてくれました。N-guy

3日目も雲がかかっており、 天気はイマイチ。標高が上がってきているので、太陽の光がないと日中でも寒い。体を温めるために早めに歩きたいものの、早く歩くと高山病が、、Pole, Pole(ゆっくりゆっくり)も結構難しい。S-ho

1月6日の4日目も高地砂漠地帯のバランコキャンプ場4010mからカランガキャンプ場4020mへ、のぼり448m/くだり396mの4.4kmを3h44m+休憩と短い行程です。ここでしっかりと高度順応しておきたい所であるが、こればっかりはその時の体調や現地の気象条件など、色々変化の要素があり難しさを実感する。20kg近い?荷物を頭に乗せ急な岩場を難なく登るポーターさんたちのバランス感覚は驚きでしかなかった。高度感も感じられスケールの大きなトレッキングを感じる事ができました。N-guy

この日は天気もよく、太陽の光の恩恵でゆっくり歩いても温かく、快適。高山病からも完全回復し、景色を楽しみながら歩けました。それにしてもポーターさんのバランス感覚には脱帽。やはり小さい頃から頭に荷物を乗せて歩いているだけあるな。日本人には真似できない。S-ho

 

カランガキャンプ場4020mにて。現地ガイドやポーターさんが毎日キャンプ場に到着してからやっている歌と踊りである。とにかくずっと大きな声でしゃべり、大きな声で笑い、大きな声で歌い踊る。人のスケールも大きい。N-guy

1月7日は、いよいよ、カランガキャンプ場4020mから登頂のベースとなるバラフキャンプ場4650mへ出発する。のぼり630mの3.3kmを2h50m+休憩の行程である。明日のピーク登頂に向けてしっかりと体調を整える。バラフキャンプ場からはキリマンジャロが近くに見える。キリマンジャロには3つのピークがあるそうで、そのひとつピークがギザギザのマウエンジ峰も近くに見える。N-guy

この日も天気が良かったので寒さを感じる事なく、快適なトレッキング。寝袋、着替えなどの荷物もポーターさんが持っていってくれるので、水、行動食、防寒着などの最低限のみでゆるゆる歩いていけます。S-ho

1月8日の前夜11:00に食事を取り深夜12:00までに準備を整え出発する。他のツアーパーティも全て同時にスタート。ヘッデンの明かりが数珠つながりに、そしてタンザニアの街の夜景がとても綺麗で、何度も南半球の星空と街の明かりと数珠つながりになったヘッデンの明かりを見ながら、一歩一歩、高山病と寒さとを戦いながら登る。夜明け前、ウルフピーク5895mまでの氷河地帯の稜線を最後の力を振り絞り登る。ガイド励ましの歌に力が湧く。N-guy

夜明け前のウルフピーク5895m登頂の瞬間。N-guy

日本では絶対に見る事ができない。この標高ならではと感じるピンと張りつめた冷たい空気とピークからの景色。独立最高峰から見る眩しすぎる日の出。本当に一瞬で夢のような出来事だった。その後は早く高山病から逃れたい気持ち。手と足の感覚が無くなり早く高度を下げたい気持ち。下山を急ぐ。キリマンジャロウルフピーク5895mから、一旦ベースキャンプ場のバラフキャンプ場4650mへ戻り1hほど休憩し昼食を取る、その後ミレニアムキャンプ場3810mを通過し、ムウェカキャンプ場3070mまで一気に高度を下げる。ようやく高山病の不安から解消された。N-guy

登頂日。深夜12時から歩き始める。世界中から集まる沢山の登山客が列をなし、ゆるゆると登っていきます。前を行く登山者のヘッドランプかもしくは星か?どこまで続くのかわからないままゆっくり登っていく。寒い。手がむくんでいるせいか、いつも使っている雪山グローブに手がきちんと入らない。寒い。でも早く歩くと気持ち悪くなる。深呼吸。でも寒い。深呼吸。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。。。だんだん高山病の症状の気持ち悪さで頭がいっぱいに。ガイドさんや相方の励ましでなんとかフラフラしながらゆるゆる歩いて山頂へ。Hakuna!Matata!
なんとか山頂へ!次から次へと登山客が上がって来るので、急いで記念写真を撮って下山を開始。朝日がすーーーと上がってきてとても神秘的でした。高度を下げれば下げるほど楽になるとの言葉で砂埃を舞わせて一気に4600mまで駆け降りる。なるほど。本当に気持ち悪さも回復した!と油断したのがいけなかった。1時間の休憩中にウトウトしてしまい。また高山病に。気持ち悪い。。この日は標高1200mUP、2700mDownと長い1日でした。S-ho

1月9日はムウェカキャンプ場3070mからムウェカゲート1630mまで下山するのみとなった。今日もあのピークを目指して、高山病と闘いながら、どれだけのポーターとツアーパーティが登っているのだろう。今日も条件は良さそうだ。無事に登って降りてきてほしいと、たくさんのポーターがついてくれる複雑な気持ちが消え、ここにいる人たちは、みんな同じ志を持った同志。そんな気持ちになった。ジャンボ!ポーターのみなさん。アサンテ!ポーターのみなさん。クワへェリ!キリマンジャロ!!そして、いつもどこまでも一緒に登ってくれる相方にありがとう!N-guy

最終日は遊歩道のような緩い道を下るのみ。木陰になっており、暑さもなく、緩く歩いていくとゲートに到着。高山病には泣かされましたが、他では見られない、景色を楽しみ、アフリカ流の登山を楽しむ事ができ、貴重な経験でした。
登山後の時間があったのでまた街のマーケットを探索し、キリマンジャロコーヒを楽しみ、ザンジピザを食べ、串焼きを食べ、トゥクトゥクに乗り、タンザニアを満喫しました。相方はアフリカ初めてなのにお腹壊さなかった。どこでも生きていけますね!S-ho