■2日目(4/29)

さあ、今日が春合宿のハイライト、いよいよ五竜まで縦走です。

3:00起床、しかし前夜に行動用のお湯を作り忘れて時間が余分にかかり、ようやく5:20に出発。

今日も朝から天気がいい。

がんばるぞー!

 

ありがたいことにトレースがあります。

 

ほどなく牛首に。

慎重に進みます。

 

奥に五竜岳がくっきりと。五竜岳は切り立ってますね…

 

牛首の末端からトレースが乱れていて、ルーファイが必要となってきました。

ところどころ氷結している箇所もありました。

 

すると、前を歩いていたパーティが、小ピークの手前でウロウロ迷っているのが、上から見えました。

雪が付いていて一般道が遮断され突破できないようで、登れる場所を探っているようです。

しばらくすると、左に回り込んで、見るからに嫌らしいそうな岩場を登って行きました(わりと無理やりっぽかった)。

 

我らも同じ場所でウロウロ…。やはり先ほどのパーティが登って行った岩場を行くしかなさそうです。

かなり脆くて落石しそう。中間支点も取れなさそうだし。

 

逡巡していたら、後から来た単独行の方が、いかにも危なげな様子で先に登っていきました(ハラハラした…)。

仕方がないなー。

大事なお嬢さん・息子さん・お父さんに万が一のことがあったら大変、慎重を期してザイルを出します。

 

意を決して、登りま~す!

 

登り自体は全然難しくないけど、フットホールドが崩れそうでドキドキした…。

丈夫そうなダケカンバを支点にフィックス張りました。


(↑大事な息子さん)

 

難所を越えてホッとする大事なお嬢さん。

 

が、しかし!

その後も…

 

少々ルート迷いした場所もあり…

 

つるっと足を滑らせたら谷底へ真っ逆さまの、びみょーな緩斜面が延々と続いたり…

 

全然気が抜けません。

 

早く着かんかな~…

 

だんだんとガスも上がってきました…。

 

でも、白岳の手前付近で、白毛の雷鳥に出会い、しばし癒される。

 

 

五竜山荘に着く頃には、辺りは真っ白。

ここから五竜岳に登頂するには、急斜面の長いトラバースを越えて、最後の急斜面の雪壁を登らねばなりません。

視界も全然よくないし、ここまでの縦走路で まあまあおなか一杯になってしまった我ら。

「登頂やめよ!」
と即断。

 

ということで、白岳から遠見尾根へ下ることに。

しかし、また試練が…

遠見尾根への降り口がわからん…
右方向に続くトレースはいかにも危なげな雪庇の上に付いているように見えて、そこを歩く気になれません。

ウロウロ探し回っていたら、タイミングよく、遠見尾根方面から2人パーティが登ってきました。

正解は、「右方向に続くトレースをたどれ」でした。
雪庇のように見えたのですが、雪庇ではなかった模様。

降り口の出だしは確かに急でしたが、雪壁というほどでもなく、普通に降りれました。

しかし、白岳と西遠見山との暗部までがまったく視界がきかず、どうも右側がスパッと切れている様子で、足を滑らせたらただ事では済まない感じ。
緊張しました…。

西遠見山に差し掛かって、ようやくホッとできた。

 

翌日も天気が悪くなることがわかっていたので、できるだけ歩を進めます。

ところどころに他パーティのテントを見ました。

我らは大遠見山の手前 2340m付近でテントを張りました。

作り置きのテントサイトを使わせてもらっちゃう。雪ブロック補強中。

 

マイホーム設営したら、命のお汁粉~

マジ しみる~

 

ほっと一息したら、ひたすら水作り。

 

そして、夕飯。

「みんな大好き、天かす丼だよ~♪」by Sさん


(↑前週の能郷白山で採取したコゴミのおひたし添え(made by Tさん))

夜になると雨交じりの雪が降ってきました。

無事にテントで寝られることに感謝。

明日は天気が悪そうだな… 

おやすみ~ Zzz

(3日目に続く)

 

 

 

 

 

 

 


山行データ 1日目

山名・山域唐松岳、五竜岳
山行ルート唐松~五竜
日付2019.04.29
所要時間9時間(休憩含む)
山行人数4人
天候晴れ~ガス~雪
山行記録3:00 起床
5:20 唐松岳頂上山荘
10:20 大黒岳
12:19 白岳(分岐)
12:45 五竜岳山荘
14:10 大遠見山手前2340m付近(幕営)
備考一般道はところどころ遮断されているのでルートファインディングが必要。

唐松岳、五竜岳に関連する山行

climbing record
07
30
泊まり山行(積雪期)

唐松 五竜岳