念丈岳に登る計画もあったが、結局、日帰りで将棊頭山に向かうことに。

〇桂小場~大樽小屋

桂小場からひんやりとした雑木林の中をジグザグに標高を上げてゆく。

登山道はササを刈り込んでおり、とても歩きやすく整備されている。
全行程を通じて虫が少なく快適。

・右に谷を見るとやがてブドウの泉。豊富な水流が登山道を横切る。
・尾根の南側をトラバースするように移動し、1612m地点で尾根に乗る。
・いつの間にかカラマツ林となり、野田場の水場、横山分岐、馬返し(南沢山分岐)を経る。


・植生はシラビソ主体となり、ダケカンバも現れる。
・花は、ゴゼンタチバナが多く見られ、ギンリョウソウ、マイヅルソウもよく見かける。
・大樽小屋直下のベンチがある広いスペースで休憩。

〇大樽小屋~将棊頭山
・シラビソ林の尾根上を辿る。信大ルート分岐から先は胸突き八丁の急坂。

・津島神社を経て胸突きの頭で一息つく。目立たないがここは、信濃川、天竜川、木曽川の分水嶺。

・進路を南に変え、ウサギギク、ハクサンフウロを見ながら進むと、森林を出て稜線上に出る。
・とても風が強く、斜面を這い上がるガスに覆われて残念ながら景色は何も見えない。

・風速20m/sの強風の中、辛抱してハイマツの稜線上を進み、将棊頭山到着。


〇西駒山荘
・稜線の東側に当たる西駒山荘へ下る道で、ようやく強風から解放される。
・西駒山荘手前の裸地は、コマクサの群生地。地元の中学校の学校登山で生徒が植えつけて増殖したらしい。
・キバナノコマノツメ、ヨツバシオガマ、アオノツガザクラ、コケモモ、ツマトリソウ、ハクサンボウフウも見かける。

・遭難事故を契機に大正4年に建設された石室は有形文化財に登録されている。
・石室の中は外壁の石壁。床は中央の土間を挟み左右に整備された綺麗な板間。暖炉もある。

〇下山
・胸突きの頭まで戻り、来た道を下る。
・標高差約1,500mを日帰りで踏破。

・みはらしの湯600円。露天風呂あり。


山行データ 1日目

山名・山域将棊頭山
山行ルート桂小場~将棊頭山
日付2023.07.15
所要時間8.5時間
山行人数3
天候くもり
山行記録桂小場07:15ー08:44野田場ー09:03横山道分岐ー09:14馬返しー09:19白川分岐ー09:46大樽小屋09:56ー10:09胸突八丁(信大コース分岐)ー10:55津嶋神社ー11:22胸突の頭11:30ー12:04将棊頭山12:10ー12:23西駒山荘12:40ー14:10大樽小屋14:15ー15:51桂小場15:51
備考

将棊頭山に関連する山行

climbing record
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09
20
日帰り山行(無雪期)

初秋の木曽駒ケ岳/平日山行