
2025年 春合宿 西穂高岳
4/26-28、5名で春合宿として、西穂高岳へ行ってきました。
<行程>
Day1 名古屋夜発、上高地周辺で前泊
Day2 あかんだな駐車場~上高地~岳沢小屋
Day3 岳沢小屋~西穂高沢~西穂高岳~岳沢小屋~上高地
<Day1>
夕方名古屋から2台に分乗して出発。
長良川SAで集合し、共同装備や体調などを確認しました。
翌日、あかんだな駐車場から上高地への始発バスに乗るので早めに就寝です。
<Day2>
あかんだな駐車場で往復チケットを購入し列に並びます。
乗車が始まったときに、「あれ?チケットが無い・・・」とハプニング発生。
幸い他の方がが拾って下さっており何とか乗ることができました。
個人的にめちゃくちゃ焦りました(汗
30分で上高地のバス停に到着。
数か月ぶりだけど、懐かしい~
トイレなど身支度を済ませて出発!
今年のGWは休みの続きが悪いせいか、人はまばらな様子。
河童橋を過ぎて岳沢小屋を目指します。
天気も最高、雪解けの川のせせらぎに癒されます。
岳沢に入ると残雪道となります。
傾斜はそれほど無いですがザックが重いせいか、結構大変・・・
一歩ずつ確実に、黙々と歩き続けます。
標高2,000mくらいまで来ると、岳沢小屋を中心とした山域・山容が見えてきます。
左手に今回のターゲットである西穂高沢。他には間ノ沢、天狗沢、コブ尾根。
正面に扇沢、右手に奥明神沢からの前穂、明神。
HSKさんに、丁寧に説明いただきました。
地形図と現地でみた実際を頭の中で照合することの大切さを学びました。
約3時間で岳沢小屋に到着。
受付を済ませ、適地にテントを設営します。
凍った雪上の整地が意外と難儀しました。
ピッケルとスコップを駆使して全員で取り組みます。
テント設営後、翌日の西穂高沢取り付きまで偵察に向かいます。
似たようなルンゼが続くため、これまた意外に難しい。
もし視界がきかない状況であれば更に難易度が上がるため、
晴れのときに偵察にしておいて良かったと感じました。
偵察終了後、時間に余裕があったので雪上確保技術、ビーコン・プローブ練習を実施。
ロープ確保について、合宿前の訓練山行で複数回やっていたのですが、
まだまだ身体化できておらず、フリーズしてしまうことも多々・・・
反復練習あるのみ!今後もやっていきたいです。
スマホをビーコンに近づけると、確かにビーコンにエラー画面が出現。
機内モードにしていてもダメというのは不思議でしたが、置く場所には注意ですね。
訓練もそこそこにやった後、翌日に備えて早めの夕食を取ります。
お待ちかねの宴会タイム♪
Sさんはいつも通り(笑?) 沢山ビールを持参いただき、
皆さんにふるまってくれました。ありがとうございました!
Mさんからはおつまみにピーマンと塩こんぶのシンプル炒め。
これがまた絶品で疲れた身体に染みわたります。ビールにも合う◎
メインはすき焼き。
牛肉と豚肉のミックスで、味付けも最高。
染み染みの高野豆腐も美味でした。
あっという間に楽しい時間は過ぎて、19時頃に就寝です。
<Day3>
早朝2:30起床、バタバタと雑炊を作って食べます。
4時には身支度を整えて、薄暗い中出発しました。
昨日の偵察のおかげで30分ほどで目標のルンゼ取り付きへ到着。
進むにつれて、斜度がきつくなってきますがここは耐えどころ。
落石や落雪に注意しながら、確実にルンゼを詰めていきます。
岳沢小屋から約4時間。
ついに稜線に出ました。長かった~!
稜線歩きは風が多少あるのと、雪と岩のミックス帯。
滑落に気を付けて慎重に進みます。
個人的には冬合宿の頃から訓練していたアイゼン歩行の成果が出たような気がして嬉しかったです。
そして遂に、西穂のいただきに到着!
私たち意外には誰も居ない穂高の山々をメンバー全員で見ることができて最高でした!
しばらく写真を撮ったり休憩したりして過ごし下山開始。
下りも核心が続くので、慎重に来た道を戻ります。
雪がついた斜面の下降時にロープを出していただきました。
こういうとき咄嗟の判断で確保がすぐにできるよう、私自身もトレーニングをしていきたいです。
難所を抜けて、ルンゼの下降に入ります。
陽が出てきたせいか雪が程よく腐って柔らかい状態だったので滑落のリスクは低いと思いましたが、
これまた気を抜くと危ないため、確実に降りていきます。
岳沢小屋に戻ってテントの撤収をしていると奥明神沢から降りてきたパーティがいました。
今後行ってみたいルートの一つでもあるので、しっかり目に焼き付けたつもりです。
帰るまでが遠足、ではないですが、上高地までの道のりでも安全に注意して降りていきます。
14:15にバス停に到着、丁度出発前のバスの乗り込むことができ、あかんだな駐車場まで。
その後、ほうのき平スキー場の温泉で汗を流し、高山市内の定食屋さんでお腹を満たしました。
夏、冬、春と合宿に参加させていただきましたが、
一つ一つの山行での学びが集約されたような気持ちで嬉しかったです。
こういう経験は個人山行では中々得ることのできないもので、
山岳会に入って良かったと改めて思いました。
まだまだ未熟ですので更に積み上げをしながら、
新人の方々にも伝えていきたいとも思いました。
以上