
屋久島 荒川 ビャクシン沢
4本の日帰り沢登りプランの中で距離が一番長いヤクスギランドの苔の橋から荒川支流のビャクシン沢へ入渓し花之江河登山口へ詰めるコースを4/27に遡行してきました。
5時30分には出発できるように暗いうちから宿を出ます。無事に駐車場に到着し準備をしていると、えっ!ハーネスが無い?ガチャも無い?あ~宿に忘れてしまった~💦普通に遡行できればロープは必要ない沢だとはいえ、さすがにお気軽装備でバリエーション山行はNG。取りに戻る往復1時間のロスをして出発してしまいました。
気を取り直してヤクスギランドの苔の橋から入渓。今まで経験したことがない数倍大きい超巨岩帯と数倍大きい超巨木の倒木をかわしながら遡行しますが、地味に体力を奪われてしまいます。行き詰まってから戻って渡渉ポイントを探していては時間と体力を余計に消耗してしまうので、できるだけ簡単な巨岩帯を登って、できるだけ簡単な巨岩帯を降りて、できるだけ簡単な巨岩帯をくぐるために、行き詰まる前に右に左にできるだけ簡単な所を渡渉するのが遡行のコツになります。
といっても私の場合は100%感覚で歩きます。コツなんか私にはわかりません?自分の信じるルートをひたすら突き進むといった感じです。次から次へと超巨岩を前にどう越えるかというのは、次から次へと出てくるアトラクションのようで、超巨岩に「さあ!どうする?」と言われているような?気持ちになり、そして倒木の枝にハーネスのスリンが引っ掛かると、「ちょっと待て!」とか「気をつけろ!」超巨木に言われているような?気持ちにもなり、そんな会話を勝手に想像し楽しみながら遡行していたりして、ちょっと私の思考は変なのかもしれませんね💦
そのうちに手つかずな森と滑床が現れビャクシン沢は私たちを癒してくれます。するとふたたび超巨岩帯が現れ私たちに遡行する実力があるのかを試されたりもします。その先には難関を突破したものだけが見ることができる滑床の渓相をふたたび見せてくれたりもします。標高が上がるにつれて少しずつ流れが小さくなりビャクシン沢がフェードアウトしようとします。そのうちに登山道と交わり、ビャクシン沢と「さようなら」「ありがとう」と、お別れの瞬間が突然に現れます。そしていつも沢登りの下山は「こんなに登ったかな~」とブツブツ言いながら今回は登山道をヒイヒイ言いながら登り下りヤクスギラランドへ戻りました。