病み上がりの池田山へ
4月はじめから、強烈な風邪(?)にやられ、ひどく咳き込む状態だった。まだ気管支に違和感があったが、そろそろ山に行かないと…ということで、行ったことがない美濃の池田山に行ってきました。
霞間ケ渓(かまがたに)の駐車場に車を停めて、帰りは「大津谷道」を下りてくる計画。
ちょうど、芝桜が見ごろということだったが、朝7時半くらいなので、まだ人はいなかった。池田の町が眼下に眺められて気持ちのいいところだ。
ここから、道標にしたがって、山頂に向かうが、山道とは思えないような立派に整備された道が続く。林道(車道)と交錯しながら、登山道は続いている。こんな立派な林道(車道)を何のために作ったのか、少し不思議な気がしてくる。
植林してあるところもあるが、楓やもみじのような落葉樹も生えている。紅葉の時期はきれいかもしれない。
途中山桜がまだ咲いていた。
山頂付近は、台地状の地形で、アップダウンはあまりなく、広やかなところが多い。途中で伊吹山が大きく見えるところがあった。あいにく山頂付近はガスの中。
山頂に直に至る尾根は、「教養の森」という私有地?のようで、通行に200円支払ってほしいという看板があり、腕章をつけた管理人のような人がいた。私は迂回して林道から山頂にあがった。
林道の途中の水たまりに春らしい光景が…。みんな生きるためにがんばっていた。
山頂にある立派な展望台。老朽化のため、登らないよう注意書きがあった。
ここでおにぎりを食べて少しまったりしたあとは、大津谷道から下山。大津谷道はわりと急な道で、あっという間に登山口まで下りてしまう。
下りると、小規模な円墳がここかしこにある。ここは、群集古墳で有名らしい。知らなかった…。あとでしらべてみたら、須恵器などの副葬品のほか、人骨も見つかっているようだった。1500~1600年前のものらしいが、場所的には平野部が広く見渡せるところ。当時もそうだったのだろうか。
ちょうどお昼に下に着いたので、どこかでごはんを食べようと思い、池田温泉のすぐ近くにある「ニコニコピエロ」という昭和な感じの喫茶店でランチ。地元のお年寄りがテレビをみていろいろ話に花を咲かせていた。地元に愛されている感満載だった。
まだ時間があったので、帰り道にある「金生山(きんしょうさん)化石館」というところに行った。入場料なんと100円😊。
ときどき行く揖斐高原への道すがら道路から石灰岩を採掘する工場が見え、山がかなり削られてしまっているのは以前から知っていたが、このあたりは、石灰岩から2億年以上前の古生代の化石が多数見つかっていて、「日本の古生物学発祥の地」と言われているらしい。知らんかった…。
化石館の入り口付近に無造作に置いてある石にも、ふつうに巻貝やウミユリ、フズリナなどの化石があって驚く。
これらの石は昔ここらが海だったわけではなく、赤道近くにあった堆積物がプレートの移動で、数千キロ運ばれてきたとのことだ。
ついでに、近くにある「金生山 明星輪寺」にも寄ってみた。お寺の奥に奇岩がある「岩巣公園」というところがあると案内がある。行くと立派な石灰岩のボルダーが多数。クライマーとしてこれを登らないというのはどうなんだ …というのはウソで、登ったら確実に叱られます。
名古屋から車で1時間足らずなのに、今日は、今まで知らなかったことや驚くことが多かった、いい歳して、まだまだ勉強不足だな~と感慨深く帰路についたが、帰りに寄った大垣市内のコンビニでハプニング。レジに並んでいたおじさんが突然後ろ向きに倒れて、後頭部を打って、意識はあるようだが動かない。騒然とする店内。店員さんが救急車を呼び、私もその間「大丈夫ですかっ!」と一応声かけなどをしていた。ほかのお客さんも心配そうに見守る中、若者がスマホ見ながら、ちらっと一瞥しただけで何事も起きていないように、その横をスーッと通り過ぎて出ていった。実は今日はこれに一番驚きました。
下山後のインパクトがいろいろ強すぎて、山の印象がどんどん薄れていった山行だった…。
山行データ 1日目
山名・山域 | 池田山 |
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山行ルート | 登り 霞間ケ渓道 下り 大津谷道 |
日付 | 2023.04.16 |
所要時間 | 5時間 |
山行人数 | 2人 |
天候 | 晴 |
山行記録 | 7:20 霞間ケ渓駐車場 9:50 池田山山頂 11:40 大津谷登山口 12:20 駐車場 |
備考 | 道はとてもよく整備されている。 |