大台ヶ原 ブッシュマン
5月25日、大台ヶ原の蒸篭嵓(せいろうぐら)という岩場にある、ブッシュマンというルートに行ってきました。
本当は5月上旬に行きたかったのですが、天候とスケジュールがなかなか合わず、延び延びに。
もうダメかな、と思っていたら、2日前に雨降るけど、当日は風が強く乾いてくれそうなので、行ってみました。
前日の夜に名古屋出発。大台ヶ原は遠い。夜の12時頃に、ガスガスの駐車場に着くと、けっこう車が停まっていました。
翌朝は晴れていましたが、強風で中綿入りのジャケットをはおるくらいの寒さの中、尾鷲辻方面に向かって歩きます。
バードウォッチャーにたくさん会いました。車中泊の何割かはそういう人たちだったようです。
大蛇嵓の分岐を過ぎて、ほんの少し行ったところから、登山道からそっとそれて薄い踏みあとをたどり、途中から枯れ沢を下りました。
ガレた沢を落石しないように下りれそうなところをたどると、目印の洞窟。
↓右手にけっこう立った蒸篭嵓の岩壁が迫る。遠くに見えるのは大峯の山並みか…。とりあえず天気もよく、風も凪いできたようでよかった。
取付きはここからもう少し下ったところです。
↓取付きに着きました。これがないと取付きとは思えない。
ここから6ピッチ始まります。1ピッチ目は濡れていることが多いらしいですが、この日は乾いていて、快適に登れました。
ボルトは、こんな感じの独特の形状。強度あるのかな…😅
あとは、支点を探しつつ、弱点を探しつつ、ロープを伸ばしていきました。
各終了点はチェーンがありわかりやすい。狭くてハンギングビレイになるので、2人でつるべで登るのがいいでしょう。
最初、核心の5.10cと言われる5ピッチ目を私が登る段取りでしたが、4ピッチ目のブッシュ帯でパートナーがルートがわからんと言うので交代したことで、5ピッチ目がパートナーが登ることに。
↓5ピッチ目出だしの小ハング。実はそんなに難しくなかった。そのあとのスラブの方がいやらしかった。
あとは最後の薄くかぶった逆層ぎみのフェイスの6ピッチ目を登ると、登攀終了です。
ほとんどのピッチが5.9のグレードがついていますが、そんな感じでした。ブッシュがおおいけれど、高度感のあるところもあり、スラブ、フェイスと変化もあり、ボルト間隔も短めで、楽しく登れました。
秋の紅葉の時期はきっときれいなことでしょう。
↓帰りに大蛇嵓方面から見た蒸篭嵓。
よく見ると2パーティー登っているのが見える。難しい「ブッシュマン2」(5.11ab)だと思われる。
あとはのんびり大台ヶ原を散策して帰りました。
↓日出ヶ岳から。熊野灘のリアス海岸が見えて意外で感動しました。海まで遠い印象でしたが。
この日、名古屋は夏日でしたが、大台ヶ原は涼しく、日陰だとひんやりします。鳥のさえずりがずっと聞こえ、とてもいいところでした。
大台ヶ原は日本有数の多雨地帯。紀ノ川、宮川、熊野川の3つの河川に、豊かな水を供給しています。
でも今日に限っては晴れてよかった❗
山行データ 1日目
山名・山域 | 大台ヶ原 |
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山行ルート | 蒸篭嵓 ブッシュマン |
日付 | 2024.05.25 |
所要時間 | 登攀は3時間10分くらい |
山行人数 | 2人 |
天候 | 晴れ |
山行記録 | 6:30 駐車場 7:50 取付き 8:10 登攀開始 11:20 終了点 |
備考 | 滑りやすそうな岩質なので、濡れているとグレードアップと思う。 |