10年ぶり?の坊抱岩
8月11日に、前夜発で長野県千曲市の冠着山にある坊抱岩(ぼこだきいわ)にクライミングに行ってきました。
炎暑が続く名古屋を出て、少しでも涼しいところに行きたかった。
そうだ、坊抱岩があるではないかと思い、10日の晩に名古屋を出て、岩場に近い坊城平いこいの森キャンプ場へ向かう。お盆期間週末はETC割引がない。でも夜12時過ぎにインターを出れば、深夜割引になると思い、12時に麻績インターを出て30分ほどでキャンプ場に着くはずだったが、途中の林道が崩れて通行止めになっており、あわてて山の反対側までまわり、別の林道でキャンプ場へ行くが到着が午前2時を回り、翌日は寝不足になってしまった。
朝起きると、さわやかに晴れている。キャンプ場の標高は1,000mくらいだが、やはり長野県の朝は涼しかった。
駐車場のある坊城平いこいの森キャンプ場は、バンガローなどはあるが、休眠状態のようで、水場の水道の蛇口をひねると、赤水が出た。忘れ去られたようにひとけはなく、トイレの建物はあるが、閉鎖されて横に仮設トイレが設置してある。もしここに泊まるつもりなら、水は持って行った方がよかろう。
寝不足の体を引きづって、冠着山の頂上の方に登山道を進み、途中から岩場へのアクセス道に入る。30分ほどで岩場に着く。
誰もいない。メインウォールの坊抱岩は、日が当たり、暑くて登れそうにないので、森の中に点在する低い岩に向かう。日陰だと何とか登れる気温で、日陰になる場所を選んで登る。尾根に近いところは台風の影響か風が強く吹いてとても涼しかった。この時期、涼しいだけで幸せな気持ちになる。
↓ メインウォールの坊抱岩。安山岩性の凝灰岩で、硬く、ぼこぼこ突起が多い岩。
といことで、日陰になる森の中の大岩で遊ぶ。近接していくつかの大岩があり、一つの大岩でルートも多くひかれているのであまり移動しなくてもよい。ボコボコとホールドがありそうで持てなかったり、ホールドがなさそうで探るとあったり、持ちにくいホールドもムーブ次第で持てたりと、よく考えられたルートが多くなかなか面白い。もうやさしいルートしか登れないが、短くてもボルダリーなルートだったりして楽しく登れた。
岩の上に立つと、善光寺平や北信の山々が展望できる。
少ししたら、関東から来た2パーティーがやってきて、にぎやかになった。
いまは、冠着山(かむりきやま)は、別名「姨捨山(おばすてやま)」とも言われているが、平安時代に都の人に歌われた姨捨山が、今の冠着山と同じだったかどうかは諸説あるらしい。Wikipediaによると、明治時代に地元の村長が、姨捨山は冠着山のことだと強硬に主張して定着したともいう。
坊抱岩というのは、岩を遠くから見ると、母親が子どもを抱いているように見えることからきているらしく、戸倉の町からも、尾根上の岩が目立って見える。
8~9本ほど登ると、足がクライミングシューズを拒否しだして終了。
疲れたので翌12日は観光にした。朝から戸倉温泉の「万葉温泉」にはいった。早朝4時からやっていて440円。露天風呂?もあり。きれいで安いのでお勧めです。
もうすぐ8月15日だからというわけでもないが、このあとは、前から見たかった「松代大本営」の地下壕を見学した。敗戦直前に突貫工事で皇居と首都機能をここ松代に移そうとして莫大な経費をつぎ込み多くの工事犠牲者を出した戦争遺跡だ。
あとは蕎麦食べて帰りました。
山行データ 1日目
山名・山域 | 冠着山 |
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山行ルート | 坊抱岩 |
日付 | 2024.08.11 |
所要時間 | 8時間 |
山行人数 | 2人 |
天候 | 晴れ |
山行記録 | |
備考 | 林道が崩れて、戸倉温泉からしかアクセスできなかった。多くのルートでリボルトが進行中のようす。アクセス道路はせまくすれ違い困難なところもあるので注意。 |