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9月23日~26日まで、北海道の小樽にクライミングに行ってきました。

もともとは、9月上旬に行く予定でしたが、本州を迷走・縦断した台風10号のせいで、いったん中止となり、この日程に延期したものです。

結果、23日から3日間は天気に恵まれ、楽しいクライミングができました。

ずいぶん昔に、愛知県連の他会の会員が北海道に移住し、その人から札幌から近いところに岩場があるとは聞いていました。それからずいぶん時間が経ってしまいましたが、やっと訪れることができました。

DAY1

9月23日の朝に中部国際空港を出発。昼前に新千歳空港に到着してレンタカーを借り、岩場のある赤岩を目指しました。

昼過ぎに駐車場のある赤岩峠着。祝日とあって、駐車場はおおむね満車でした。

駐車場までは小樽市街地から北へ4キロほどの交通至便なところにあります。途中からダートになりますが、車高の低いレンタカーでもなんとか大丈夫でした。

赤岩は、山の中にあるというより、赤岩山、下赤岩山という標高250mくらいの山から海に向けて急に落ち込んでいる崖のエリアで、岩稜、岩峰が横に広くひろがり、アルパインルート、フリールートともに100本近くのルートがある、古くから登られているエリアだそうです。

初日は、岩場の様子もよくわからないので、よく登られていそうな「テーブルリッジ」(4ピッチ 4級)というアルパインルートを登りました。

駐車場から、ハイキングの道をたどり、とりつきへ行く道がよくわからずうろうろ探していると、折よくハイカーの方がいて、教えてもらいました。よくみるとちゃんとクライマー向けの看板があった。ありがたい。

ハイキング道からは下にきれいな石狩湾が見えてテンションあがります。

岩場のとりつきには、登るのではなく、降りて行きます。これは、「胎内くぐり」という道で、途中お地蔵さんやお不動さんがあったので、信仰がある人のために作ったはしごと思われます。

しばらく降りると、テーブルリッジとりつき。支点は古いハーケンが中心で、海岸近いので、海風で錆びもかなり浮いており、落ちたら、かなりリスキーでしょう。とれるところはカムで補強して登ります。岩はもろいので、よく確認が必要でした。

多少斜度はあるけど、落ち着いて登ればグレード的には難しくはない。何より足下に海が見える高度感とロケーションがなによりすばらしい。

隣には明日登る予定の「不動岩稜」が見えました。

小樽滞在中の宿。昔病院だった建物らしく、凝ったつくりでした。人気のゲストハウスらしく平日なのに、若い人もそうでない人もチェックインしていました。トイレ、シャワーは共同ですが、安く、共同スペースでコーヒーや持ち込みのお酒も飲めて、静かで落ち着いた雰囲気。

夜は運河をぶらついてラーメン。

DAY2

この日は、テーブルリッジの隣の「不動岩稜 ノーマルルート」(5ピッチ 5級-)に行きました。ルートの取り方によっては、5.10dのピッチもありましたが、見るからに難しそう・・。

とりつきは昨日と同じ「胎内くぐり」の道で下降。「鬼の踊り場」というところから少し下がったところがとりつき。

朝いちばんで、錆び錆びハーケンで支点をとって、少し立った5級-のピッチを登るのは緊張しましたが、落ち着いて登るとホールドはありました。

ムーブもあっておもしろい。けど落ちられない。

↓ これは3ピッチ目(4級+)。

岩稜と言っても、岩峰のつらなりのようなので、ひとつあがると、次の岩峰がみえるという具合で面白いルートです。シングルロープで行ったので、アルパインヌンチャクたくさん持って行ってよかった。中間支点は、錆びたハーケンでしたが、ピッチ終了点はケミカルアンカーがあってわかりやすい。

ハシブトカラスがたくさんいました。クライマーの置きザックをあさる知能の高いカラスだそうです。

上部に抜けると、ハイキング道に出ました。午後は、フリークライミングの岩場に移動。奥チムニー、44フェイスというエリアへ。

フリーの岩場は、グージョンボルトが打ってありました。

奥チムニーの蟹工作船? 5.10bのはずなのに激むずだった。間違えたか? 捨てビナで敗退。(翌日回収しました。)

44フェイスの「おやすみ」5.10a。楽しくわかりやすいガバルート。

夜はまた街をぶらぶらして、安い海鮮丼。

DAY3

この日も晴れ。この日は「奥チムニー」「ファイアーマン」「トビラ」というフリーの岩場で過ごしました。

いわゆる看板ルートはわかりませんが、今回取りついたフリーのルートは、ボルトはしっかりしているものの、浮いた岩も多くあって、安易につかめない難しさ(怖さ)がありました。

↓ 「奥リス」の岩場。途中で会ったガイドさんらしいパーティー。「トビラ」エリアへの道を教えてもらいました。

せっかく来たので、海まで降りてみました。観光船が何隻も西にむかって通っていきました。たぶん「青の洞窟」に行く観光船かな?

昼過ぎからは、灯台やニシン御殿跡などをみて回りました。

最後の夜は、現地感、大衆感満載の「なると」でごほうび寿司。

 

中学生の同級生に、父親が浪曲師という女の子がいて、中学卒業の日に、東京に行って二葉百合子という浪曲師・歌手に弟子入りするのだ、とみんなの前で言いました。

そんなことはその日にはじめて聞いたので、びっくりし、とてもその子が大人に見えました。

その後、少しして同窓会があり、その子が歌手デビューしたのだといって、みんなの前で、なかにし礼作詞の「石狩挽歌」という歌を歌ったのを覚えています。

演歌にはなじみが薄かったのですが、その日からずっとその歌が気になっていました。

あらためて歌詞をじっくりみると、小樽の歴史がとてもよく書かれたすてきな歌詞であることがわかります。

よく意味がわからなかった歌詞も小樽をぶらぶらして、謎がとけました。歌の舞台になった、番屋跡やニシン御殿も見られて、きてよかったと感無量でした。

DAY4 

この日は蒸し暑さと仕事が待つ名古屋に帰る日。

北海道博物館に寄って、支笏湖経由で新千歳空港に向かいました。

 

あっという間のお休み。登ってみたいルートはまだまだあった。機会あればぜひまた赤岩に行ってみたい。

 

 

 


山行データ 1日目

山名・山域小樽 赤岩
山行ルート
日付2024.9.23-9.25
所要時間
山行人数2人
天候1日目から3日目 晴れ 4日目曇り
山行記録
備考朝は12度くらい。昼は20度くらい。日が当たれば昼は半袖でよかった。