アルパインクライミングしかやった事がない私がスポーツクライミングを始めて感じること….

なかなかこんな人はいませんが、だからこそ感じるクライミングの違いについて紹介してみたいと思います。みなさん自身のクライミングスタイルについて色々な考え方はあると思いますが、スポーツクライミングとして、誰もが同義している事は、平等なルールの基で、自身の身体能力や技術を駆使し、登る行為その物の難しさを追求することだと感じます。つまり、落ちるまで自身の登れるグレードを追求する。これが私にとって大きな壁となり、もう一歩踏み出せない原因なんです。

アルパインクライミングでは、自然を相手に弱点を見つけ、さまざまな技術を駆使し、次々と現れる局面を打開して登攀する。敢えてルールとして同義付けするならば、信用できないプロテクションに対して、絶対に落ちてはいけない冒険的な登山というイメージでしょうか?

つまり、登れるグレードを追求するのか、冒険的な登山を追求するのか、スポーツクライミングは登山とかけ離れた違うジャンルであると思います。なので、とにかく落ち方が下手。落ちる度に生キズが絶えない。インドアジムでは登ったあとも飛び降りるのが下手。なぜか降りるのに腕がパンプ。落ち慣れって言うんですかね?アルパインしかやった事がない私にとっては絶対にあり得ない感覚を克服しないといけないという事なんです!

では、アルパインクラミングしかやった事がない私がスポーツクライミング好きの人とアルパイン山行を共にして感じること….

それは、とにかくガイド本やトポ図を見て、その通りに装備を準備して、その通りにルートを辿ろうとする所ですかね。取付きについて、まずやる事は、人工的に構築されたプロテクションを探して、そのプロテクションを辿ることで登るルートを確認する人が多いです。私が登ったルートに対して、ルートが違うと指摘されることもあります。人工的に整備された安全な環境で、墜落を前提としたクライミングの感覚を克服しないと冒険的な登山の追求にはなりませんね。とくに沢登りにおいては、人工的に整備された安全な環境はありませんからね。

スポーツクライミングとアルパインクライミングを球技スポーツで例えるならば、サッカーとフットサルくらい違うという事でしょうか。余計にわかりにくい? N-guy