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03
山行記録

登り初め 城山

1月3,4日に伊豆の城山に行ってきた。

いつもは、人が行かないマイナーエリアに行くのだが、今年は一昨年に開拓された東壁の「マッドマックス」というマルチピッチに行った。

2日の夜に名古屋を出発。深夜に「伊豆のへそ」という道の駅で仮眠。

DAY1

伊豆の城山は、暖かい冬の岩場というイメージだが、朝はそれなりに寒い。というか名古屋と変わらない寒さ。起きたくない気持ちと闘いながら支度をする。

今回の「マッドマックス」は、6ピッチで、一番長いピッチが35m。登り切って懸垂下降でとりつきに戻るならダブルロープが必要らしい。

そのまま城山の頂上に詰めることもできるようなので、50mシングルロープにしようか、ハーフロープ2本にしようか迷ったが、途中で何かトラブルがあったときにシングルロープで下降できないと困るので、ハーフロープ2本を持っていった。トップが空身で登り、セカンドが荷物を持ってツルベで登る作戦だったが、私がサブザックを忘れて、セカンドは大きな60lのザックに2人分の荷物を持って登るはめになってしまった…。

とりつきは、南壁の基部を東にむかって回り込んで踏み跡をたどるとフィックスロープが出てくるので、これをたどっていけば無事に着く。親切なアプローチです。

至れり尽くせりの看板。

眼下には、大仁の街と狩野川がゆったり光って見える。

1ピッチ目5.9 30m。ブッシュの少ないすっきりした壁。ボルトに導かれて登ります。最初は傾斜が緩いけど、だんだん立ってくる。朝いちばんは緊張する。

城山特有の外傾したホールドをたよりにじわじわ進む。

2ピッチ目 5.9 20m 1ピッチ目と同じような感じだけど、ところどころもう少し傾斜が出てくる。

3ピッチ目は歩きと懸垂。灌木帯を踏み跡をたどって歩くと、右側のルンゼへの下降地点に出る。懸垂用のロープが設置してある。これを信用して、8mほど下降してルンゼの底に出る。ここで先行パーティーが下降してくるのに会った。

4ピッチ目 5.6 15m 数m進むと、右の壁にあがるため、小さな岩をのっこす。ここはボルト1本のみ。

5ピッチ目 5.10a 25m 1,2ピッチ目より立った壁。眼下が開けて高度感を感じる。ホールドはよくさがせばあり、楽しいピッチだった。

6ピッチ目 5.10b 35m 5ピッチ目に似ている感じだが、いくつか緊張するところがある。最後はなだらかなスラブになって終了。

各ピッチの終了点にはボルトが2本打ってあるので、わかりやすい。せまいが、2,3人は立てそうなスタンスがあり、ハンギングビレイにはならないけど、浮石があるので、先行パーティーがいるときは落石に注意が必要だろう。

今回は、セカンドがすべて荷物を持って登ったが、60lザックが大きくバランスが悪くセカンドが疲れた😣。すみませんでした。

インターネットでは、開拓後で、まだホールドが砂っぽいとか、ホールドが欠けたとか書いてあってビビっていたが、だいぶ登る人が多くなり落ち着いてきたのかもしれない。全体に、ボルト間隔は短すぎず、長すぎず、適度な緊張感が続くが、展望は抜群で楽しいルートだった。一部ボルトが回るところもあったので、要注意。

われわれはここから城山の頂上に続く踏み跡をたどって頂上から歩いて南壁の基部に戻った。

 

比較的人が少なかったので、南壁で少し遊ぶことにする。ハートルートとブラウンシュガーで遊ぶがきびしかった。つま先が悲鳴を上げだしたのでこの日はこれで終了。

↓ ハートルートを登るほかのパーティーの人。

寒い中、一日遊んだので、金龍閣という町中華でたらふく食べた。ホールも厨房もそれぞれ1人しかいない。正月期間のせいか、とてもはやっていてたいへんそうだった。

夜はこれといってすることもないので、マックでコーヒー飲んで時間をつぶして早めに就寝。

DAY2

この日は、「ワイルドターキーゴージュ」というマイナーエリアへ。アプローチが悪く(落ち葉で滑って谷底に滑落しそう、フィックスロープが切れそう、鉄はしごが壊れそう)、落ち着ける場所がない、一日中陽が当たらない・・などが不人気の理由と思われるが、行くたびにルートが自然に還っているような気がする。

いいルートがあるのにとても残念だ。

とりつきまで降りるのが怖いので、とりあえずロープで確保しながら、慎重に谷底のエリアに降りて行く。

案の定、人の気配はなく、チョーク跡も皆無。多くのルートがコケで覆われている。それでも2本登れそうなところを登る。岩の形状がいかにもユニークでおもしろい。

↓ 今回がんばろうと思っていた「富久娘」というルート。自然に還っていて断念。

われわれには登れるところも他にはなさそうなので、頂上近くの「クッキングワールド」というエリアに移動して夕方まで遊んだ。

ここは、短いけど変化に富んだルートが多く人気がある。7,8人のグループがいたが、ちょうど帰っていくところだった。

火山性のポケットなど、おもしろいホールドをどう使うか考えながら登った。

帰りは、沼津インター近くの「さくら食堂」というところでホッケ定食食べて帰りました。おいしかった。

 

 

 

 

 


山行データ 1日目

山名・山域城山
山行ルート東壁マッドマックス、南壁、ワイルドターキーゴージュ、クッキングワールド
日付2025.1.3-1.4
所要時間
山行人数2人
天候晴れときどき曇り
山行記録DAY1
8:20 南壁基部
8:40/9:00 マッドマックス基部
11:00 5ピッチ目 とりつき
12:40 6ピッチ目終了
14:15~16:30 南壁 ハートルート、ブラウンシュガー

DAY2
9:15 城山山頂
10:15~14:00 ワイルドターキーゴージュ 狩野川夜景 マミーブルー
14:40~15:30 クッキングワールド ナン、焼きビーフン
備考城山はもろいところも多いので、上部に岩場あればヘルメット必要だと思う。

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