
米山式イグルー講習に参加
冬山でイグルーをつくれるようになればテントにプラスしてビバークのバリエーションが増えます。あわよくばテントを持っていく必要がなくなるかも…というようなもくろみもあり?機会あって、くらら主催のイグルースキー米山さんのイグルーづくり講習に若駒から3名で参加をさせてもらいました。
(イグルスキー米山のテントフリー塾HPより)米山さんがイグルーを広めるようになったのは、自らも所属していた北大山岳部で知床遭難事故があり暴風雪で逃げ場のない場所でテントが潰され徹夜で雪かきをしていた3人が低体温症で疲労凍死したというもので北大で廃れていたイグルー技術を見直して過去の疲労凍死事故においても暴風雪の中で何時間も為すすべのなかった数多の遭難者たちがイグルーの技術を身に着けていたらと思ったのがきっかけだそうです。
講習の場所はMt.乗鞍スノーリゾートスキー場で一般スキーヤーが入ってこないゲレンデトップのエリアで行いました。さっそく米山さんのイグルー講習の始まりです。思いのほか小さいスペースでと1.5m四方の目印を雪面に描きます。湿った雪質なのか少し踏み固めてブロックを切り出すコツを実践で見せてくれます。スノーソーの入れ方、スコップの使い方など、豊富な経験談を交えて分かり易く教えてくれます。一番のコツは屋根部分をふさぐ長いブロックの切り出し方です。説明しながでも30分ほどで完成しました!
次は各々好きな場所でイグルーをつくります。若駒メンバー3人は隣り合わせでつくり、最後に3つのイグルーを雪中でつなぐプランを立ててつつ、まずは各自でつくってみることにしました。少しでも切り出したブロックを無駄にしたくない思いが逆に上手く切り出せない原因だったり、スノーソーで正確に切り出せるスペースを確保するのがコツだったりと実践を交えての気づきがたくさんありました。天井部分は隙間だらけでしたが、3人ともいびつな?でも大満足なイグルーが完成。雪中で3つのイグルーをつなぎ、寒波の影響で雪がちらつき始めたところで風を防ぐイグルーの中で行動食を食べながら過ごしました。
冬山のビバークバリエーション術レベルとしては、まだまだですが楽しくイグルーで冬山の日中を過ごすレベルとしては習得できたと思います。機会があれば会のメンバーにも広めていけたらと思います。