上の権現沢 その2
30日は、上の権現沢を詰めて、稜線まで出てツルネ東稜を下降する計画です。
早朝まだ暗いうちにテントを出発。
昨日偵察したおかげで特に迷うことはありませんでした。
高気圧に覆われ、青空が広がりました。谷の中も明るい感じです。
途中何箇所かいやらしいところもありましたが、おおむね順調に進みます。
大滝は、長いですが、傾斜はさほどでもありません。でも滑落したら大事に至ります。
TKさんらは、慎重にフリーで越えていきました。
大滝の手前で、左岸に出てくる夢幻の沢大滝。バーチカルの立派な滝です。
いつか登ってみたい・・・。今回は先を急ぎます。
高度を上げていくと、富士山がみえました。
気温もあがって、雪がアイゼンにまとわりつきます。
まるで春の雪のようです。最後の方は急斜面をツルネ方面にとりました。
最後はヤブこぎを経て、ツルネ東稜にでました。
ツルネの頭からは立派な赤岳が・・・。
天狗尾根も雪が少なそう。
稜線上は西風が強く吹いていました。写真をとって下山開始です。
帰路はツルネ東稜を下降しました。雪は少ないものの、トレースがなく、2か所ほど支尾根に入ってしまい、もどりました。
尾根の下りは難しい・・・・。
帰幕まで9時間ほどの行程でした。
夜はぺミカンカレーを食べました。ぺミカンはベーコン、ミックスベジタブル、ひき肉、にんにく、玉ねぎなどをバターで封じ込めたぜいたくな風味です。
翌日は、年内に九州まで帰ることを考え、早々に下山。
帰りに甲府名物の「ほうとう」を食べて帰りました。
八ヶ岳の東面は、ほかに天狗尾根、旭東稜や権現東稜などのバリエーションルートもありますが、西面にくらべて人が少なく、静かで私は好きです。
久しぶりのアイスでしたが、やっぱり簡単でも稜線や頂上に出るルートはやっぱりいいなあと思います。