25/07
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7/26-28で南紀の黒蔵谷に行ってまいりました。

私にとっては本格的な泳ぎ沢は初めて、百名谷の一つで期待が大きいも不安も少々。
2日で抜けるパーティも多々ありますが、焦って進むのはリスクが高いので3日間とりゆとりを持った行程に。これは正解でした。泳ぎもさることながら、ツルッとした岩の形状にぬるっとした滑りがラバーでは立つことさえできない箇所も。フェルトソールをつけてなんとか歩行可能ですが、やはり歩みが遅い。

1日目

あゆ返しの滝を越えると下の廊下に突入、早速泳ぎが出てきます。
泳ぎの後、水から上がる箇所では水分含んで荷物は思いは、足元は滑るはで一苦労。水はぬるめで気温は暖かいにかかわらず何度か泳ぐうちに体温は結構奪われます。寒さに弱い身としては今後もっと対策が必要か。

釜での泳ぎは水の流れを見てより影響が受けにくいラインを泳ぐ。ふむふむ勉強になります。

白い泡でいっぱいの釜は空気を多く含んで水の方が軽く身体が浮かない可能性もあるので十分注意。ふむふむ勉強になります。

アンダーガバの滝は相方がアブミを設置してくれたのでなんとかクリア。アブミなしでは身体が上がらなかったと思う。ここに限って言えば水が少ないのが難易度が上がりました。

本来は初日にカンタロウの滝まで行きたかったですが、時間切れで手前に見つけたチョイ傾いた幕営可能地で本日の行程は終了。 生米を持ってきたので飯盒炊爨。うまーい。アルファ米でもラーメンでも山で食べるのは美味しいですが、やっぱりご飯が一番。

2日目

カンタロウの滝をまく。巻道も悪いので時折ロープを出してもらった。なかなか一筋縄ではいきません。時間的な余裕があってよかっ
た。難所に限って写真がない。撮る余裕がなかった。。

その後も美しい渓相が続きます。綺麗〜

そろそろ黒蔵谷は退渓、詰めをえんやこらえんやこら上がっていると、先をいく相方から激励の言葉が、はーい。頑張ります!って答えたらどうやら違って熊がいるから止まれとの事。えーーー。幸い去っていってくれたので問題ありませんでした。

コルを下って今夜は大杉谷の出合で幕営。昨日より平で岩も少ないので快適に寝ることができました。
虫やヒルの襲来、寒さを考えたら、ヘリテージのドーム型ツエルトは快適でありがたい。

3日目

本日は大杉谷を降ります。最近はちょこちょこ沢を下る機会がありましたが、やっぱり下りは難しい。
3日目なので食料が少なくなっても疲労のせいか荷物は重いままに感じます。

ウォータースライダーで遊んでいると先には大きな滝がなんてこともありますので、十分注意。また、水流が岩の下を抜ける可能性がある箇所は吸い込まれる可能性も高く回避が必要。ふむふむ勉強になります。

こんな落差の滝が。

ここは滑ってドボン。

最後は滝壺に向かっての懸垂下降。

   

この先も美渓は続きそうですが、名古屋までの道のりは長いのでここで林道に上がって林道を歩いて駐車地に向かって歩きました。

3日間、私にとってはなかなかチャレンジな沢となりましたが、その分課題も今後の強化ポイントも見つかりとても有意義な時間でした。そして何より美しい渓相に感激。いつもながらサポートしてくれる相方に感謝。