秋本番の小川山 野猿返し
10月28日の夜発で、29日、30日と小川山周辺の「野猿返し」というマルチピッチに行ってきました。
昨年のこの時期、紅葉の小川山周辺を見たいと、計画を立てていましたが、私が直前になって熱発。「コロナ??」ということで中止になった山行のリベンジに行ってきました。
天気に恵まれ、楽しいクライミングができました。
「野猿返し」というのは、40年くらい前に初登された岩尾根を登るルートで、長く放置されていたのを、5年ほど前にガイドさんが整備されたルートです。「関東周辺 マルチピッチルート スーパーガイド」という本によれば「小川山の岩場というにはあまりにやさしく、まったくの初心者対象」となっています。
とはいえ、最後の懸垂下降の支点を除くと、各ピッチの終了点も含めてまったく残置がなく、支点は自分でどこでピッチを切るか、どうやってランニングビレイをとるかは、自分たちで判断するという楽しいルートで、何より高度感のある景色が最高でした。
28日の夜に名古屋を出発。この日はとりあえず、美しの森駐車場でテントを張って仮眠。夜は八ヶ岳を登ると思われる人が何パーティーか来ていました。
早朝に「野猿返し」のとりつき近くに移動。取りつきまでに、東股沢を渡渉する必要があります。
この時期なので、水量も少ないと思われますが、ドボンしたら冷たい思いをしなくてはなりません。実はここが隠れた核心です。
万一に備え、ネオプレーンソックスを用意したHさん。わたしたちが1ピッチ目を登り終えたころ、沢の方で女性の悲鳴が聞こえてきました。たぶんドボンしたのでしょう。
渡渉後、うすい踏み跡を追うと、こんなケルンが出てきます。これを追って、なんとなくとりつきの岩を探していきます。このあたりで少しルートファインディング。
ボルトやハーケンがないので、苔むしてなくて、なんとなく、これかな?という岩を発見。1ピッチ目でした。この日はHBさんが全ピッチリードしてくれました。中間支点は、カムや立ち木、ピナクルを利用していきます。岩が冷たくて手足がかじかみます。
あとは、リッジ状の岩をどんどん登っていく感じです。だんだん日が出て青空が広がってきた。高度感もあり、景色もきれいでとても楽しいクライミングができました。
楽しかったクライミングもここまで。ここから20mほどの懸垂下降で、下降路の踏み跡まで下ります。6~7ピッチと、ちょっと短い。願わくば、もう少し続いてほしかった。
帰りの渡渉。丸太がかかったところを慎重に渡渉しました。
この日は、先頭で取りつくことができて、お昼には、車に戻ることができました。翌日は廻り目平周辺の岩場でクライミングをする予定だったので、川上村のナナーズまで晩御飯の買い出しに行きました。
帰ってきてもまだ廻り目平駐車場は「満車」の看板がありましたが、入っていくと日帰りの人が帰る時間帯でもあり、大日駐車場に車を停めることができました。
夕方まで少し時間があったので、八幡沢左岸スラブで1本だけ登りました。
テント場までの帰り道は、焚火の柴狩りしながら…。
焚火開始。この日は、ナナーズで買いだした、肉野菜鍋と締めのうどんでした。
そして地元産のシャインマスカット。
この日は、早めの夕食後、することもないので、20時には就寝。廻り目平キャンプ場は、ボルダラー、キャンパー、クライマーがとにかくたくさんいました。夜まで騒いでいた人たちもいましたが、爆睡しました。
つぎの日、起きたら結構冷えたようで、車の霜が凍っていた。
つぎの日は、廻り目平キャンプ場周辺でクライミング。とにかく無数の岩があるので、どこに行こうか迷いますが、以前行ったことのある、八幡沢のスラブ状岩壁で、1日登っていました。ここの岩場はやさしめのグレードのルートが多く、ガイドパーティーがたくさんのお客さんを連れてきていました。
小川山特有の細かくスラビーなルート。リードは緊張しますね。
14時過ぎまで登ってテント場まで帰ってきました。
とにかく無数の岩がありますね。
帰りは、中央道の渋滞を避けて、飯田インターから園原インターまでは下道を走りました。
山行データ 1日目
山名・山域 | 小川山 |
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山行ルート | 野猿返しと廻り目平周辺 |
日付 | 2022.10.29-30 |
所要時間 | |
山行人数 | 3人 |
天候 | 晴 |
山行記録 | 1日目 野猿返し 取りつき 08:00 終了点 11:45 |
備考 | 6年ぶりの小川山だった。ガマスラブの周辺の地形が変わっていた。 |