秋の妙義山 クライミングと縦走と
10月7日、8日と、群馬県の妙義山に行って来ました。
本当は、立山の龍王岳でクライミングの予定でしたが、5日くらいから天候悪化、冠雪もあるとの予報もあり、天気の持ちそうな群馬県妙義山に計画変更。
妙義山は奇岩で有名だが、岩質は一般にもろくクライミングには不適ながら、初日はボルトが整備された木戸壁右カンテに行った。
前夜は、8年ほど前に閉鎖された国民宿舎裏妙義の駐車場で仮眠。夜は誰もいなくてちょっと不気味。
7日の早朝出発。
歩き出してすぐにヒルの洗礼を受け出血のHBさん。あわててヒル下がりのジョニーを噴霧。
40分ほど歩き、少しそれると岩の取りつきに。
一般道からすぐ。キョロキョロするとボルトが打ってあるのでわかる。(写真奥の木のあたり)
準備していると若者3人組がきた。我々と同じく名古屋から来たそうだ。
準備ができた我々から登らせてもらう。
岩がもろいせいか、ボルトがここぞとばかりたくさん打ってある。そこそこ傾斜はあるけど、妙義山特有のぼこぼこしたホールドがあり、難しさは感じない。岩はもろいと聞いていたが、そっと持てば大丈夫そうだ。
つるべで登って、4ピッチ。景色もいいし、いつまでも登っていたい、気持ちのいいルートだった。
下降は同ルート下降。トップアウトできないのが少し残念ポイント。
ロープ1本でも下降できる間隔で、残置スリング、残置ビナのある下降支点があるが、登ってくるパーティーがあるので、途中で登ってくるのを待ったりして時間がかかった。
ザラザラした突起の多い壁なので、ロープが回収不能になった時のために、2本のロープの1本はバックアップとして持ち、もう1本のロープで短く切ってロープを繰り出しながら下降した。
ロープを回収するときが、岩にひっかからないか一番緊張。
下に降りても、まだ時間がだいぶあったので、サブルートの裏妙義の丁須の頭に行くことに。こちらは表妙義と違って人気がないのか、誰にも会わなかった。木に隠れてしまっているが、「丁」の字の形をした奇岩。
鎖がついていて、つかまっても登れるが、ややハングしていて、降りるのも怖そう。
せっかくロープがあるので、クライミングして懸垂で降りた。
丁須の頭から、明日歩く表妙義の奇岩が見える。
遠く浅間山も見えた。噴煙のようなものが見えた気がするが、気のせい?
「丁」の字ポーズのつもり。
妙義山は、街に近いので、夜は近くのラーメン屋へ。夕暮れに、目を凝らすと今日登った裏妙義の丁須の頭が見えた(真ん中あたり。拡大するとちょこんとT字が見える)。
「ふじ屋さん」お好きなラーメンとギョウザ、どて飯のCセット。おいしかった。
夜は道の駅みょうぎの前にある市営駐車場で就寝。夜寝ていたら、大きな声で話す中年の男二人の声で起こされる。お酒を飲んでいるようで声が大きい。会話内容からどこかの山岳会のようだった。
23時近くなっても終わらないので、注意しに行ったら、キャンピングカーで来ていて、直火でないが焚き火していてビックリ。静かにしてほしいと言ったら、すぐにやめてくれたが、駐車場で焚き火はさすがに非常識だろう。
翌日は、妙義神社から中之岳に向かって縦走。一般道?とはいえ、鎖場多数で死亡事故多発の山域なので、気を引き締めて。
↓前を行く知らない人。
鎖なかったら、Ⅲ級くらい。クライミングしててよかった~と思うところが出てくる。
鎖が多数出てくるので、グリップのよいワークマンの安い作業手袋(指の部分は切断した)が重宝した。
見回せば奇岩だらけ。
裏妙義と浅間山が見える。
登ったり、降りたりをさんざん繰り返し、最後は石門に降りた。私はこれで3度目?の石門だけど、見るたびにその姿と大きさに驚く。どうしてこんな風に残った!?
このあたりは、柴垣はるさんという人の個人所有の土地だったそうだ。昭和29年に群馬県に寄贈したらしい。
妙義山、見れば見るほど変わったかたち。
奇岩見物とアスレチックに最適なところ。行ったことなければ是非!
今回もこれといった装備や準備もなく来ていると思われる人がいた。楽しむにはちゃんとした装備と訓練を積んでからに❗
山行データ 1日目
山名・山域 | 妙義山 |
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山行ルート | 木戸壁右カンテ、表妙義縦走 |
日付 | 2023.10.7~8 |
所要時間 | |
山行人数 | 2人 |
天候 | 7日 曇時々晴 8日曇 |
山行記録 | 7日 6:50 旧国民宿舎P 7:30 取りつき 9:30 終了点 11:20 取りつき 13:10 丁須の頭基部 16:10 駐車場 8日 6:20 駐車場 9:10 相馬岳 12:00 東岳 13:10 第一石門 14:45 駐車場 |
備考 |