北岳バットレス第四尾根
9/7-8と北岳に行ってまいりました。
9/1-2の2日間で月曜日に4尾根を登攀する計画を立てていましたが、迷走台風に翻弄され中止、翌週に空きができたので、そこで挑戦!しかし、、そうなると日曜日に登攀。。取付き争奪戦や煽り、煽られ登攀、、そうなると帰りのバスも間に合わないかも。。。うーーーーむ。では土曜日に登るか。。しかし朝一番のバスでは広河原到着が6:15amになり、さまざまなリスクが考えられます。
リスク1-天気急変での雷雨
午後からの登攀になるので、1番の懸念事項は天気の悪化、雨に降られる事。最悪の事態でもここは相方の滝登攀経験値もあり、最悪、雨にふられても対応できると判断。雷に関してはただただ落ちない事を祈る。
リスク2-日没後の下山
相方ともに冬山ではしばし日の出前、日没後の暗闇での歩行を経験しているので対応可能と判断。
リスク3- 長時間の行動の疲労
こちらも相方と共に12時間長時間行動の経験値が多々あるので問題はないと。しかし、歩行スピードをあげる為、テントではなくツエルト、アルファ化米の最軽量の食事、薄手シュラフに個人マット無し、ギヤ類、靴なども技量とバランスを取りながら、軽量化に務めた。
そんなこんなで、対応可能と判断し、土曜日登攀目標に設定して出発。
朝、4:00a.mにはすでにバス待ちの列ができていました。
天気は雲一つないピーカン。やはり今日登るしかない!と気持ちが前へ前へ行きすぎ間違った沢筋に入ってしまい、引き返す。落ち着け自分。
何とかBガリーしたに到着するも、バテ気味、ガスがかかってきて焦り気味なので、相方に初回のリードをお願いして、呼吸も気持ちも落ちすかせる。。と思いきや、相方はあえて登りやすいルートを選ばず、難しい脆いカンテ&藪漕ぎルートへ。時間を気にしている身としては、おーーーいふざけるなーーーですが。でも焦っているのは自分だけだとわかってかえって落ち着いてきました。
懸垂ポイントでは前々パーティからと思われる悲鳴が!えーまさかの滑落と思いましたが、おそらく2010年の崩落で起きたギャップでのビビり声、なんと人騒がせな。。と思いましたが、いざ自分がそのギャップに到達するとヒーーーー。
たしかに怖い。ちょっとした地震がきたらアウトですね。
最後のハングをモジモジ越えてクライミング終了。思いの外残置ハーケンが多く、安心感はあるもののアルパイン入門ルートとしてやや拍子抜けな感じではありました。同時に残置ハーケン、スリングなどの強度に対し、もっと疑いを持って支点、終了点を作るべきだったと大反省。
頂上では残念ながらガスって何も見えず。酸素が薄い高所でのクライミングはどんなものかと思っていましたが、個人的にはクライミング中に関してはあまり影響は感じませんでした。やはり歩きでは簡単に呼吸が早くはなりますが。。
帰りは雲が抜けて良い景色が。
無事、明るいうちに白根御池小屋まで戻って来る事ができました。日曜日は下りるだけなので、帰りのご褒美グルメは
ぶどう!農園の直売アウトレットでたくさんの種類をお値打ち価格で楽しめました。産地ならでは。葡萄の時期に南アルプス市へ行ったら本当におすすめです。