塘路湖キャンプ場からShaun the Sheep1号(愛車)回収まで

何とか無事に塘路湖キャンプ場に到着できたものの、五十石橋に置き去りにした愛車を回収にいかねばなりません。ここがカヤックツーリングで毎回苦労する所ですね。「出発前はタクシーで移動を」と言ったものの相方は電車で移動一択のようす。その方が絶対に楽しいにきまってます!

JR塘路駅まで歩き時刻表を確認すると40分待ち。「ん~」ならば駅前のハンバガー店で人気No1というアメリカンサイズのボブズバーガーを半分にカットをお願いし注文。2つをそれぞれに美味しくいただきながら、のんびりと今後の予定を天気図を見ながら検討していると「カンカンカン」と踏切の音が…慌てて踏切を走って渡り電車に飛び乗りセーフ。単線で風情のある駅の雰囲気についのんびりし過ぎました。電車は1両で地元の利用者が多く座席が埋まる程度です。しかし、やたらと警笛が鳴ります。線路上にはシカさんが次々と行く手を塞ぎます。そのたびに電車はスピードを落としシカさんがどいてくれるのを待ちます。運転手さんも慣れたもので、地元のお客さんもいつもの事で気にかけません。湿原の景色も楽しみながらJR標茶駅に到着。ここから約7kmほど五十石橋を目指して歩きます。そのうち雨が降り出しますが沢登り好きの私たちには想定内。道路沿いはずっ~と牧場が続きます。牛さんたちが一斉にじっ~と口をモグモグしながら見つめられ、荒れた林道レベルの歩道を雑草の藪を掻き分け歩きながら、車移動では気づかない、より広大な北海道を感じる事ができたと思います。

そんなこんなで五十石橋に到着。置き去りにされた我がShaun the Sheep1号(愛車)が遠く草藪の中にポツ~ンと見える。さぞ心細かったことでしょう…. 五十石橋からR391を釧路方面へ少し北上した所に「味幸園」の一見、中華料理屋さんのような名前の標茶温泉の看板が見える。大小二つの浴槽がありモール泉という泉質。調べてみると泥炭層などを通過して腐植物質によって湧出する赤褐色の湯で肌触りがヌルヌルツルツルする気持ちが良い温泉。熱いお風呂好きの私ですが大きい浴槽に入ると「熱つつつ~」とさすがに顔がゆがみます。地元の人が小さいほうがぬるいよと教えていただき、小さい方へ、色々と温泉の事について教えてくれるんですが、あんまり言葉がわからない…. 北海道の言葉ってこんなにわかりにくかったっけ?湯口にはコップが置いてあり「飲めるんですね」と地元の人に聞くと色々と効能を教えてくれた後に「私は飲まないけどね」「自己責任でどうぞ」と…. また顔がゆがみます…. 温泉につかった後は標茶町の地元夏祭りに参入。「イカ焼き」と醤油とショウガで味付けされた唐揚げ「ザンキ」をいただき塘路湖キャンプ場に到着。テント泊を予定していましたが雨が続きそうなので車中泊に変更。この自由と柔軟さが気遣いなくのんびり旅の良い所かもしれませんね~ 後編へ続く。