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岩登り(アルパイン)

八ヶ岳雲上のフリー

10月9,10日、八ヶ岳の西面にクライミングに行ってきました。
この3連休は晴天が約束されていたので、多少の混雑は覚悟していましたが、夜美濃戸口の駐車場についてびっくり。
一番下まで車がいっぱい。今まで八ヶ岳に来た中で一番のような気がします。
朝起きて、さっそく赤岳鉱泉を目指します。
鉱泉でテントを張ってから、いよいよ大同心の岩場へ。急な大同心稜の踏み跡をたどって基部へ。
これから登る大同心正面壁雲稜ルートです。人の頭のように見える部分が核心のドーム。10年くらい前に冬に行ったときに、アブミでも怖くて敗退しました。近くで見ると大きいなー。
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見渡しても、小同心には人がいるが、こっちは貸し切り。ラッキーでした。
1ピッチ目。H田リード。小ハングを超えてから、どっちいけば・・と迷いますが、左の方に残置があり、それに導かれます。フォローするKさん。写真ではわかりませんが、結構立ってました。
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2ピッチ目。H田リード。つるっとした凹角が核心。
3ピッチ目。Kリード。草付きにはがれやすい岩。まさにアルパイン。ここは、慎重に。いやらしいピッチです。
4ピッチ目。Hリード。もろそうな岩を一手一手確認しながら登ります。屈曲するところでピッチを切ります。
5ピッチ目。Hリード。トラバース。記録では岩が一か所飛び出しており、「イナバウアーした」と書いてあります。
私は一段降りてトラバースしましたが、フットホールドがはがれそうになり、ビビりました。
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6ピッチ目。ドームの基部にあるビレイ用のリングボルトは、打ってある岩ごとはがれそうなので、注意です。ここは再びH田リード。核心ピッチです。フォロワーのKさんもぐいぐい?登ります。これは余裕の笑みか?
最近ガイドの遠藤さんがボルトを打っていただいたとのこと。感謝です。
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大同心の頭でがっちり握手。
写真の立っているところのスカイラインがドーム登攀ルートです。
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そのあとは、硫黄岳に向かいます。戦いすんで日が暮れて・・・。
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テント場に戻ってびっくり。都心なみの人・・・。
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この日の夜は、ビールで乾杯。暑くもなく寒くもなく天気にも感謝でした。
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このルートは、もともと冬の登攀ルートが無雪期でも登れるということで、最近登られているようです。ビレイ点には、ハンガーボルトが1つは打ってあり、安心ですが、それでもプロテクションの多くはハーケンやリングボルトであり、岩はやはりもろいです。落石にはおおいに注意が必要で、先行も後続もなく、本当によかった。
念のために持っていったアブミは結局使わずじまい。
ピッチグレードが、5.9~5.10aくらいとのことですが、岩のもろさや不安定さ、プアなプロテクションなどがあって、やはり「アルパイン」でした。
2日目に続く・・・。