久しぶりの泊りでの雪山は、越百山。車中泊し朝起きてもほかに車はなし。すっかり春の陽気の中、HSKさんとぼちぼちスタート。1月は氷で覆われていたダムも、すっかり氷が解け、透き通った水から川底が見えている。

雪が少ないのかと心配になるが、徐々に林道にも雪が見えてくる。登山口につくころにはすっかり雪山らしい景色。

登山道わきの木や笹に雪が乗っており、払いながら進まないと雪まみれ状態。足元の雪は固いものの、踏み抜き多発。前回も休憩した場所で一息。ここまでは順調。

休憩後、少し緩やかになった道を進むが、これまで以上に踏み抜く・・・。ワカンを履くことに。

ワカンを履いて、いざ前に進もうとしたところ、HSKさんのザックを置いていた場所に茶色い液体ができていた。ザックの中身を確認すると、犯人発見。アルミ缶に大きな穴があいていた。

今夜の楽しみが・・・一部は地面に消え、一部は道具たちにしみこんでしまったよう。

山頂目指して前に進む。ワカンを履いてましになったものの、踏み抜きながら、地図で進む方向を確認して進む。やっと見晴台到着。

木の間から、稜線が見えて少しテンション上がる。でも、天気は気まぐれ。少し目を離すと、雲で隠れてしまった。このあたりから、日当たりのいい場所はやわらかい雪でよく沈み、ずるずると登ったつもりが、進みにくい場所もあった。

2000mすぎると、急登の連続。後方から4人パーティが見えた。話を聞くと諏訪山岳会のメンバで同じ工程で登るとのこと。

諏訪山岳会の方々に先行してもらう。それでも急な道に息が上がる。

2400m付近到着。やっと登り終え、あとは小屋目指して下るのみ。休憩したところからは山頂が見え隠れ。

あともう一息と、小屋まで急降下。「小屋だ!」と喜びのピースサイン。

小屋について一息・・とはいかず、雪で埋もれた小屋の入り口を6人で掘り起こす。

やっと入った小屋はこんな感じ。炊事ができる場所にはテーブルやいすがそろっており、オブジェや写真も飾られていた。寝る場所は2段になっており、私たちは2階に。

諏訪山岳会の方と交流しながら、のんびり夕飯までの時間を過ごす。春と油断していたが、小屋の中は足元から冷たい風がきて冷えた。夕食は焼き鳥缶をアレンジした親子丼。味付けのないアルファ米だが、汁気があり、濃いめの焼き鳥のたれをベースにした味付けで、ご飯が進んだ。

2日目の朝。5時に起き、塩ラーメン(うずら卵、ヤングコーントッピング)。久しぶりの塩ラーメンに豪華トッピングでエネルギーチャージ。

風が強い朝。山頂目指しスタート。途中振り返ると景色抜群。

山頂が見える。歩いている場所も認識しやすいため、足元を見て緊張。冷たい風を顔に浴びながら進む。

山頂到着。風も強く、晴天でないものの360度絶景。

仙涯嶺の方面も良く見える。

ひとしきり景色を満喫したら、一気に下りモード。ただ、振り返らずに登ってきてしまったピーク付近は、下ろうと思うと見え方は一変。クラストした道はHSKさんに続いて、バックステップで降りる箇所も多数。落ちた先の景色が見えるだけに、緊張もマックス。一歩ずつ足元を確認しながら進む。

小屋について、すぐに下山準備。

登りの苦労が嘘かのように、どんどん下る。景色に別れを告げ、ひたすら下る。昨日からの温暖な気候のせいか、下のコルよりも下は雪が結構解けており、行きとはまた別の景色。登山口も林道は雪が消えていた。下り終えて一息。

後は林道のみ。ところどころ凍った道に用心しながら、駐車場を目指す。

長い林道を終え、ゲートを越え、今回の山行は終了。

次の冬山シーズンに向けて、今年の雪シーズンにまた一つ経験が増えてうれしくなった日。(ハーネスとシュラフカバーを忘れたのは反省・・・。)すっかり山も春山シーズンに入り、春合宿含めてできるだけ多くの雪山を経験したいなぁと感じた。


山行データ 1日目

山名・山域越百山
山行ルート遠見尾根
日付2022.03.20
所要時間8時間
山行人数2人
天候晴れ、曇り
山行記録5:45 駐車場
7:30 登山口
8:30 下のコル
9:30 上のコル
11:30 御嶽山見晴台
13:30 越百小屋
備考2000~2400mは急登、ラッセルには体力が必要。

山行データ 2日目

山名・山域越百山
山行ルート遠見尾根
日付2022.03.21
所要時間5.5時間
山行人数2人
天候晴れ
山行記録6:30 越百小屋
7:30 山頂
8:30 越百小屋到着
9:00 越百小屋出発
9:50 御嶽山見晴台
10:30 上のコル
10:50 下のコル
11:35 登山口
12:30 駐車場
備考小屋からピークまでは雪庇あり。また、ピーク付近はクラストしており注意が必要。

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