少し早い 夏の槍ヶ岳
6月17日、18日の両日で、槍ヶ岳に行ってきた。
最近日帰りの山ばかり行っていたので、久しぶりに高い山で1泊したいな・・・と思っていた。そういえば、昔の「岳人」に、6月の梅雨の晴れ間の槍ヶ岳は人が少なくて・・・というような記事があったことをふと思い出し、会の仲間をさそってメジャールートに行ってきました。
前夜に名古屋を出発。12時ごろに新穂高の無料駐車場に着く。初日に槍ヶ岳山荘のテント場まで行って、次の日に同じルートで下山する予定。行程が長そうなので、寝不足覚悟で早めに出発することにした。
朝起きると、駐車場はそこそこ車が停まっている。この週末は、高気圧に覆われ、好天が約束されていたからだろうか。同行のHBさんによれば、夏のシーズンは車を停めれたらラッキーぐらいの盛況らしい。
多少は雪が残っているところもあるかな?ということで、軽いアイゼンとピッケル、久しぶりの幕営具をかついでひたすら歩く。
白出沢出会いまでは、長い林道歩き。西穂西尾根や涸沢岳西尾根の取りつきなどを見ながら歩く。
快晴で雲ひとつない。白出沢を越えると、山道に入るが、高低差のない単調な歩き。
花に癒されながら歩く。
これは、この前教えてもらったサンカヨウかな。
これはキヌガサソウかな。
そうこうしていると滝谷出会い。水量多く、最近かけていただいた橋を渡る。
轟々と落ちる滝の彼方に滝谷ドームが見えた。
ひたすら歩いて、飛騨沢の中に入ると、もう高い木はなくなり、高山らしい雰囲気が広がる。だんだんザックが重くなってきた。飛騨乗越の方はまだ部分的に雪が着いている。アイゼンはいたり脱いだりも面倒そうなので、千丈沢乗越から登ることにした。
乗越すと、北アルプス北部の山々が。
あとは、近くに見えてまだ遠い槍ヶ岳を目指すだけ。
やっと着いた小屋で、テント張りの手続きして、ガソリンより高い水を買ったら、槍の穂先に✕✕年ぶりに登った。
最後の梯子。
前穂北尾根をバックに。
機会あれば行ってみたい小槍。もちろん空いてる時に。
槍の穂先では大撮影大会が行われていた。ニッコリ笑って自撮りするヒト。
山荘横のテント場は、狭いところに器用に区画してある。ツエルトも張れないような狭小物件もあったが、割りといい場所に張れた。最盛期でないお陰か。
2人で来ていても、テントは別、というヒトがほとんどで、2人用テントでも一人で寝るようだ。これではテント場はすぐに埋まってしまって当然だろう。
夜は放射冷却で冷え込むかな?と思っていたら、思いのほか暖かく、テントも結露なし。朝は、テント場からご来光を臨む。
ご来光も久しぶりだった。
今回は、閑散期にメジャーな山に行こうというつもりだったが、思ったより人が多くて驚いた。
でも、さすが日本を代表するメジャーな山だ。登りながら、ひょー!と奇声を発しながら登るテンションマックス系のオニーサンや格好はトレランなのにとても遅いヒトなど、いろんな人がいた。
すれ違った人は単独の人がほとんどで、数えたわけではないが、半分は日帰りのような人たちだった。槍ヶ岳も、もう日帰りの山になりつつあるようだ。
無雪期に槍ヶ岳に来たのは、本当に久しぶりだった。疲れたけど、いい山歩きができた。
帰りは、ひらゆの森で温泉つかって、高山の食事処 万人橋でカツ丼セット。以前高山の銭湯の番台にヒトに勧められたお店。卵がとろっとしておいしい。
山行データ 1日目
山名・山域 | 槍ヶ岳 |
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山行ルート | 新穂高から千丈沢乗越を経て |
日付 | 2023.06.17~18 |
所要時間 | 初日8時間15分 2日目5時間15分 |
山行人数 | 2人 |
天候 | 初日快晴 2日目晴れ |
山行記録 | |
備考 | 飛騨沢にのみ残雪あり。 |