鈴鹿のラスボス 滝洞谷
11/9鈴鹿一の悪沢と言われる滝洞谷を遡行してまいりました。
過去のログを見ると、ハーケンにアブミの人工登攀技術必須、、水が溜まっているところは澱んで濁って異臭、、、沢の中にもヒル多数、、、、など恐怖しかない記述がたくさん見られ、かなりドキドキして挑みました。スタート地点は墓地から、、駐車場からすぐの堰堤を巻いてすぐに入渓。ん?水は流れていない。早速人面岩のお出まし。(向こうから顔を半分出してのぞいてる人の顔が見えますか?)相方が以前来た時は水が溜まっていた場所も水もなく、乾いているので巻かずに直登。
少し行くと早速、最初の難関、洞窟ゴルジュ。クラックにカムやハーケンを打ち込み、アブミを掛けて登っていきます。相方がさささ、と支点を作りながら登っていきます。
ジムや御在所でグージョンボルトにアブミを掛けて練習はしたものの、、カムやハーケンでは初めて。いつ抜けるかわからない。フォローといえど、かなり緊張します。
上部には回収不要の残置ハーケンやお助けロープがあり無事突破できました。
圧巻のゴルジュ帯が広がります。今日は水が流れておらず、乾いているので登りやすく快適なクライミングが楽しめます。
次の難関、井戸底ゴルジュ。上に行くにつれてガバホールドがなくなり、焦る。難なくリードする相方はやっぱりすごい。
井戸底ゴルジュの上部。スタートが悪いのでアブミを掛けて離陸。フォローの私はロープにぶら下りながら必死にハーケンを回収します。ハーケンも高いので何がなんでも回収!そこは頑張れる。
迷路ゴルジュ。上部はつる〜としてホールドを探すのが難しい。いやはや、リードしなくてよかった。今の私ではまだ無理でした。
本日は全て岩壁が乾いていたので、 割とスムーズに進む事ができました。滑っていたらもっと苦労するのだろうな。
最後は巻くか、浸かるかの究極の選択でしたが、巻きが見るからに脆い。大きな岩も不安定な状態に見えるのでここで怪我はしたくない!と水が澄んで綺麗だったのもあり、浸かる選択を。
相方が腰まで水に浸かりながらハーケンを打ってお助けスリングを設置している中、まだ、つからずに待機。。すみません。寒さに弱くて。。。ありがとうございます。
詰めは急登を標高差400メートルほど上がる。さすが鈴鹿のラスボスは最後まで厳しい。
茶野まで詰めて登山道を下りました。明るいうちに下山できてよかった。
今シーズン、相方のおかげで沢山の沢に行くことができましたが、それでも今回も見たこともないような渓相、滝が現れ驚きの連続、鈴鹿にこんな所があるのか!と。
まだ見ぬ景色を求めて様々な沢にチャレンジできるよう、ネイリングや登攀力、アブミの使い方など練習頑張ろう。と改めて思いました。