久しぶりの赤岳 天狗尾根
10月2日~3日 赤岳の天狗尾根に行ってきました。
今回は、諸事情により当初の予定を変えて、金曜日と土曜日でHBさんと八ヶ岳に行くことになった。
赤岳の真教寺尾根の南に位置する天狗尾根という稜線をあがり、ツルネから東に延びるツルネ東稜を下るプランである。
私は天狗尾根に無雪期に来たのは初めて。最近は無雪期に日帰りで行く人も多いようだが、今回はのんびりと地獄谷にある出合小屋で1泊することにした。
DAY1
初日は、出合小屋まで入るだけなので、朝名古屋を出てゆっくりを出合小屋まで歩く。
朝10時半に美し森の駐車場に着く。平日なのにけっこう車が停まっていた。
名古屋に比べるとやはりひんやりした体感。さすがに夏のように汗が流れ落ちることなく、林道を進んでいく。1時間ほど歩くと林道が大きく折れ曲がるところに、笹に隠れた古びた看板があり、ここから地獄谷の本谷に沿って出合小屋まで進むことになる。
本谷に入ってからは大きな石が堆積する枯れた谷を歩くが、いくつか堰堤に遮られるので、そのたびに右に左に堰堤を超えていく。テープやペンキがあってあまり迷うことはない。
秋空の向こうに権現岳と旭岳が見えた。
さらに進むと流れが出てくるので、何回も渡渉を繰り返す。今回は一応マリンサンダルをザックに忍ばせていったが、あまり水量もなく問題なく渡渉できた。
この道は、おそらく以前は一般道として歩かれていたのではないかと思う。
大きなケルンがそこここに立っている。
駐車場からは、正味2時間半ほどで無人の出合小屋に着いた。ひっそりとしたところで、今日はおそらく誰も来ないと思われ、中でテントを張らせてもらった。
外にいると冷えてくるので、中のストーブ(緊急用)のところで食事をとる。小屋も近くのトイレもきれいにしてあり、ありがたく快適に使用させてもらった。
テントを張ってから、天狗尾根の取りつきまで偵察に行く。小屋のすぐ上流で赤岳沢が右から流れ込んでおり、適当に歩けるところを上流に詰めていく。途中で古い赤ペンキの跡などもあった。小屋から15分くらいのところ、赤岳沢の右岸側の遭難碑?の少し上流の左岸側にピンクのテープがあり、そこが天狗尾根の取りつきである。踏み跡も確認した。
途中の支流で水を汲む。煮沸すれば問題ないし、HBさんがモンベルの浄水器を持ってきたので水には困らない。
夜はすることもないので早めに就寝。曇ったせいか冷え込みは弱く、夜もさほど寒くなかった。
ここの場所は、積雪期しか幕営したことがなかったので、平坦地のイメージで、小屋の外にテントを張ればいいか…と思っていたが、無雪期は意外に傾斜しているところばかりで、小屋が空いていなかったら幕営地を探すのに苦労したかもしれない。
DAY2
朝は5時40分くらいに日の出なので、ラーメンを食べて5時25分に小屋を出た。冷え込みが弱かったせいで、心配していた夜露で草木が濡れていることもなく、順調に取りつきまでいけた。
尾根の傾斜はそこそこあり、黙々と歩く。下部の樹林帯は、ところどころシャクナゲのブッシュがあったりして、積雪期は苦労するところだが、無雪期は特に問題なく進める。
朝方は雲が多かったが、だんだんとガスも取れてきて、上に行くと展望がでてきた。富士山が遠くに。
カニのはさみと言われる岩峰が見えた。
カニのはさみは、真ん中の草付きを上がっていった。傾斜はあるので、慎重に。
ルート上は下草が生えていて、わかりにくいところもあるが、よく見るとトレースがうっすらあるので、クライマーなら間違えることはないと思う。岩峰の巻き道は草付きが多く、下地が湿っていると泥がはがれると思われ注意が必要である。
大天狗が近づいてきた。右に見える小岩峰は小天狗であろう。
積雪期に来たときは、大天狗はいつも右に少し上がったところから巻いていたので、今回は直登?しようということになるが、ルートがよくわからず、大天狗の基部を右に行ったり左にいったりして時間がかかった。
結局左上にあがったところに、残置ハーケンが3本打ってあり、スリングがかかっていたので、ここから登ることにするが、下からだとルートがわかりにくく、思っていたより短く見えたので、本当にここかな~?と半信半疑で登った。今回は用心してクライミングシューズを持参。用意しているとソロのおじさまが来て追い抜いてもらった。さっそうとフリーで登っていかれた。
登ってみると残置ハーケンは4本はあった。フィンガーサイズのクラックにはカムも使えそうである。出だしが少し細かいが、クライミングシューズならまったく問題なかった。フォロワーはアプローチシューズで登る。
アイゼンだと緊張しそうな出だしだった。
ルートは直上してから右にリッジ沿いに登る。とりつきから20mくらい。思ったより短かった。
頂上部からの眺め。南側には、旭岳東稜や権現岳東稜といった冬のバリエーションルートが見える。遠くは南アルプスが連なっている。
土曜日から会の仲間が白根三山に行っているはずである。
頂上部に残置のハーケンに古いスリングと残置ビナがあり、それで懸垂。20mくらい?
あとは小天狗を左から巻くとわずかで縦走路に出た。
ここからは、ツルネを目指して縦走路を歩く。天気は快晴。ふりかえると歩いてきた岩峰群がよく見えた。
ツルネ東稜への下降点は、昔はわかりにくかったが、今はこんな立派な道標がある。
尾根は急で、いっきに下降している。2450m付近と2400m付近は傾斜が急で、別の尾根に入り込みやすいところがあり、2450m付近はちゃんと行けたが、2400m付近で違う尾根に入り込んで修正した。数年前に無雪期に下降したことがあるが、そのときに比べてテープ類が少なくなっているような気がした。
13:30ごろに出合小屋に戻り、長い林道を歩いて駐車場に着いた。
私的には、最近はふつうの登山道しか歩いていなかったので、気持ちのいい秋日和のなか、少し新鮮な気持ちになった。
秋の時期は、積雪期の厳しさとはまた違った趣があった。
山行データ 1日目
| 山名・山域 | 赤岳 |
|---|---|
| 山行ルート | 天狗尾根からツルネ東稜下降 |
| 日付 | 2026.10.2-10.3 |
| 所要時間 | 初日 2時間半 2日目10時間20分 |
| 山行人数 | 2人 |
| 天候 | 晴れ |
| 山行記録 | 10/2 10:30 美し森P 11:35 林道終点 13:10 出合小屋 13:25~13:50 取りつきまで(偵察) 10/3 5:25 小屋出発 5:35 取りつき 7:40 カニのはさみ 8:40くらい 大天狗基部 9:05 大天狗登りだす 9:25 大天狗頂上部 10:30ごろ 縦走路 11:00 キレット小屋 11:30 ツルネ 13:10 ツルネ取りつき 13:30 小屋 15:50 美し森P |
| 備考 | ハーフロープ50m カム#1~#0.4 アルパインヌンチャク各自4本持参。カムは不使用。使うならフィンガーサイズ。大天狗以外ではロープは出さず。 |






















