荒島岳はガスの中
2月23日 HBさんと荒島岳に行ってきた。
天気予報はあまりよくないが、雨はたぶん大丈夫だろう、午後から天気がよくなるだろう、という見込みのもと、荒島岳の西にある真名川ダムからピークを目指した。
行程が長いので、朝4時に名古屋を出発。6時半過ぎにダムに着いた。他に車はなかったが、準備していると地元福井ナンバーの車が来たので、あいさつしてどこに行くか聞くと、縫ヶ原山から周回してくるとのことだった。ほかのメンバーとここで待ち合わせだというので、われわれは先に出発。
↓ ダムの下流側を覗き込む。水が氷結していた。
朝、上着がなくても十分暖かく、曇天であるが、だんだん天気がよくなることを期待して歩きだす。ダムを渡ってから、荒島岳に向かう長い尾根にとりつく。
この辺りは雪も融けて、地面がむき出しになっている。最初は傾斜もあるので、途中からアイゼンで泥斜面を登った。
尾根上にでると、傾斜はなくなり、雪も出てきた。トレースがないが、幸い新雪のすぐ下の雪が締まっていて、足首くらいのラッセルですんだ。幅の広い尾根なので、ガスってしまうと迷いやすい。地図とコンパスを見ながら慎重に進む。暖かいので、薄着でも汗が出てくる。
このあたりは、まだときどき視界が開けて、好天を期待していた。
荒島岳方面がだんだん見えてきた。1500mの山とは思えない堂々とした山容だ。
モッカ谷山から1209ジャンクションピークを臨む。まだ先は長い。
しばらく歩くと、だんだん尾根は細くなってきた。南側には大きな雪庇が発達しているので、気をつける。
風で巻き込んだ雪庇。教科書にでてくるような雪庇だ。
1209ピークを過ぎて、尾根は方向を北東向きに変える。荒島岳はもうガスで見えないが、歩みを進める。
1265ピーク付近で完全にガスにまかれた。しばらく待つがホワイトアウトで動けない。地形図だと荒島岳の直下は100mほど急登なようす。ここからまだ1時間以上はかかるだろう。時間もないし、残念だが、今日はここまでとして、引き返すことにした。
幸い、降雪はなく無風だったので、帰りはひたすら自分たちのトレースを追って下山。途中1209のジャンクションピークから多数の踏み跡やスキーのシュプールが出現。たぶんダムで会った人たちが縫ヶ原山から周遊してきたのだろう。ずいぶんたくさんの人だったようだ。
よくある話だが、下山して見上げると晴れた頂上部が見えた。
雪の荒島岳は勝原からは登ったことはあるが、真名川ダムからは初めてだった。長い行程だが、天気がよければ、歩くほどにピークが近づいてくる、明るいすばらしい景色だったろうと思う。
何より人が少なく(今回は山の中では誰も会わなかった)静かなのがいい。
帰りは九頭竜の「平成の湯」に浸かって帰った。
山行データ 1日目
山名・山域 | 荒島岳 |
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山行ルート | 真名川ダムから |
日付 | 2023.2.23 |
所要時間 | 真名川ダムから1265Pまで約5時間 下り3時間 |
山行人数 | 2人 |
天候 | 曇り ガス |
山行記録 | 6:50 ダム発 7:00 尾根とりつき 9:45 モッカ谷山 10:15 1209JP 11:45 1265P 13:00 1209JP 13:30 モッカ谷山 15:00 ダム着 |
備考 | 尾根はゆるく広いところが多いので、降雪・ガスだと迷いやすい。赤布など目印は少ない。雪庇の踏み抜きには注意。 |